我が家の食卓、オシャレなカフェ風の料理も日頃たくさん並びますが、
じみ~な和食もよくのぼります。
でも、地味=滋味で、ぜひ子どもたちには覚えてもらいたい味なのです。
ソースやタレに誤魔化されない旬の味を味わえるのが日本料理だと思うから。
ひともじのぐるぐる
これ、酢味噌で食べるので「ぬた」のようなものですが、熊本の郷土料理です。
「ひともじ」とは、分葱の一種で、熊本の春を彩るお野菜でもあります。
この「ひともじ」を、沸騰したお湯でさっと湯がき、冷水で色落ちを防ぎます。
そして、白い根元のほうから5cmほどで折りたたんでゆき、途中からぐるぐると巻いて並べます。
酢味噌でいただくのが一般的です。
ネギ独特の香りと、白い部分のぬめりがつるんと喉越し良く、これを食べると春だなあって気がします。
実は、私は子どものころは、これが大嫌いで、食べられるようになったのはホント、大人になってから(笑)
うちの子たちは大好きなので、自分の子供のころからすると、ちょっと不思議~~~。
子持ちカレイの煮つけ
これも、今が旬ですね~。私の切り身はほとんど身が無く、卵ばっかでした(笑)
魚の煮つけって、作るのちょっと苦手なんです、実は。
甘露煮とかはただひたすら煮ればいいから、上手に出来るんだけど、煮つけは火の通し方が難しい。
今日も、最初卵の中心部分に火が通っていない感じで・・・。
かといって火を通しすぎると身が崩れそうだし、卵もパサパサになりそうで・・・。
だから、レンジで様子見ながらチンしちゃいました。
なかなか良い出来でした。 って、まあ、たまたまだけどね~~~。
のっぺい汁
これって、全国的な郷土料理・・・らしいですね。でも土地柄で入るものもいろいろあって。
こちらは・・・というか、私の実家から伝わるのは、
大根・こんにゃく・人参・ごぼう・サトイモ・レンコン・鶏肉・干しシイタケを1.5cm角くらいに切ったものを
かつおだしで煮込んでみりん、塩、しょうゆで味を調え片栗粉でとろみをつけます。
寒い冬は暖まりますね~、このとろみは。
シイタケとかつお出汁と鶏肉からの出汁が互いに旨味を引き立てあって、めっちゃ美味しいです。
こういう滋味あふれる料理を好きだと言ってくれるうちの子たちに感謝です。
食に関しては、思ったように育ってくれたなあと。
学童の子たちを見てると、食べ物がとっても偏っているんですね。
私のお弁当を見て、見たことのない料理に「え~、これ何?まずそう」とか平気で言う子。
たまにお弁当とっても、なんでも食べられない。
普段から食べているから揚げ、ハンバーグ、ミートソース、グラタン・・・そんなものしか食べられない子。
「好き嫌い」ではなく「食べず嫌い」が多いこと、多いこと!
初めての食べ物ににチャレンジできないのは、家庭での食の経験が乏しいからだと栄養士の友人が言ってました。
小学校の給食は、できるだけそういった食の経験をさせようと試みているのだそうですが、
入学直後の1年生では全く箸を付けずに残す子がいっぱいだそうです。
それも、たかだか、「おひたし」や「胡麻和え」「酢の物」なんて、フツーのメニューだそうですよ。
サラダには抵抗なくても、一手間加えた旬のお野菜料理が食べられない子どもたち。
ところが、同じメニューが何度か出てくるうちに、少しずつ残菜が減っていくそうなのですよ。
慣れていくからなんだそうです。
それって、いかに家で食べさせてもらっていないかということですよね。
学校給食の意義は、栄養を摂らせる為だけにあるのではないんだね~と、話したことを思い出しました。