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カテゴリ:自然の脅威
中越沖地震で原発弱点露出
中越沖地震で東京電力柏原刈羽原子力発電所は 地震計の記録消失や放射能漏れの継続などの トラブルが新たに判明した。 これまでに判明したトラブルは63件に上ぼる。 施設内を調査した政府の原子力安全委員会と 経済産業省原子力安全・保安院は消火活動などへの 備えと対応が不十分と指摘した。 他の原発の過去のトラブルや情報が生かされていないことも 問題視している。 原子炉7基を抱える世界最大級の原子力発電施設は 大幅な防災体制の見直しが必要である。 東京電力では柏原苅羽原発の建屋や敷地内に設置した 地震計97台のうち旧式の63台のデータの一部が 消失した。 地震計は記録データを東京に随時、電話回線で伝送する 仕組みだが地震直後に電話回線が混乱し伝送を終える前に 相次いだ余震データが上書きされた。 本震発生後のデータが最長で1時間30分分が消えた。 データが消えたことで耐震安全性の検証作業に影響がある。 同様のトラブルは能登半島地震の際に北陸電力志賀原原発 でも起こっていた。 放射性物質ももれていた。 7号機の主排気塔からヨウ素などの放射性物質が大気中に 2日間も放出していた。 原子炉の緊急停止後、マニュアルでは停止させる発電用 タービン関連の排風機が作動していた。 放射能を含んだ空気がタービン内から外に 2日間も排出され続けた。 放射能は極微量で人体に影響は無いといわれている。 影響がないから許されるというものではない。 1号機原子炉複合建屋地下では消火用配管の破損部から 1670トンもの多量の水が漏れていた。 4,7号機では使用済み燃料プール内の 作業台が燃料の上に落下していた。 3号機の変圧器の火災では当番の職員が 消防隊員を召集していなかった。 祝日で休祭日当番が4人いたが 消防隊員を呼ぶのを忘れて 原子炉の対応に追われていた。 マニュアルがきちんと出来ているのか 普段の防災に対する心構えが 訓練されているのか。 不思議な現象である。 原子力発電所という 危険と隣り合わせの 職場がこんなにいい加減で いいのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月20日 08時58分07秒
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