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カテゴリ:出来ないだらけの行政
社会保険庁の腐敗は国鉄時代を連想
長年にわたる社会保険庁の杜撰な事務により 年金記録の不備が露見した。国民の不安と憤慨 が募っていると年金記録問題についてJR東海会長の 葛西敬之氏は読売地球を読むで。私自身が渦中に身を 置いた国鉄の改革の時代のことが思い起こされる。 1981年3月に臨時行政調査会が発足して程なく、 国鉄の現場におけるヤミ手当て、ヤミ休暇など数々の 悪慣行の実体が露わになり、世間を憤激させた。 69年以来、すでに5次にわたる国鉄再建計画が 失敗に終わり、後のない計画として「国鉄経営改善計画」 が緒に就いたばかりのときだった。それもまた楽観的な 収入予測と必死の経営努力という精神論で、収支の辻褄を 合わせる従来方式の繰り返しで、発足と同時に破綻していた。 次々と明らかにされる規律の乱れは、何よりも雄弁に その現実を証明するものだった。 国鉄はそれまで労使関係は着実によくなりつつあると いい続け、政府も与野党も自己睡眠により現実から 目を逸らし続けて来ていたのである。・・・・ 年金記録問題の不備は国鉄と同様、長年にわたる 労務管理不在の結果であり、そのことを現政権の 責任に帰するのはお門違いであり不公平である。 国会の会期延長をしてまで日本年金機構法を 成立させ、時効による支給漏れを防ぐために 年金時効特例法を急遽定めた安倍政権と与党の 危機対処能力は優れものであり公平に評価しなければ 国民が自分で自分の首を絞めることにもなりかねない。 財源のない、まやかしの甘い言葉にだまされてはいけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月23日 09時23分29秒
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