カテゴリ:ちょっと一言
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 重いことばを軽はずみに使うべからず 現代において、 古典を読む主な目的は、 その知恵を知り学ぶことである。 古典とは、意味合いが違うが、 国語には四字熟語というものがある。 それらは、口語とは異なり大体において、 古語であり文章において使われることが多い。 四字熟語を引用するときは、 その意味をよく理解して使う事が肝要である。 ところが、仙谷元官房長官は、 外交交渉において「柳腰」で臨むと言って、 世人の失笑を買った。 それだったら、 ある種の女性が示す媚態ということになってしまうではないか。 もし「腰」を引用するならば、 粘り強い腰という意の「二枚腰」という 相撲用語を使うべきであった。 以前民主党政権時代に、 野田首相も一知半解のまま四字熟語を使っていた。 すなわち小沢一郎元代表と面会する前、心構えをこう言った。 「乾坤一擲」「一期一会」と。 驚いた。「一期一会」の「一期」とは、 その人の一生ということで、 その生涯においてただ一度の出会いということだ。 にもかかわらず、 再度出会っているし、第一、党という俗人の仲間において、 一期一会などということは絶対にありえない。 「乾坤一擲」とは、大勝負をするということであって、 いわば相手への宣戦布告にほとんど等しい。 そこには妥協を許さずまっすぐに自己の立場を貫く意志がある。 けれども、小沢派と大喧嘩をしたわけでもない。 なにが乾坤一擲なものか。 軽いのである、ことばが。 いや、軽はずみに使っているのである。 重いことばを…………。 立命館大学教授 加地伸行 (陽明学師匠からの短信から) 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZONのKindleストアで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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