カテゴリ:麗しき日本
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 日本の心……貧者の一灯[下] <就職試験前の工業高校生に卓話を頼まれて> 「…………それから、約100年の歳月が流れて……」 「えっ?」 「時代は下ってイラン・イラク戦争が始まった 1985年3月17日の事だ」 「ちょっと、ちょっと……なんですか?突然、話を変えて」 「忘れもしない1985年3月17日の事だよ。ホント大変だった。 イラクのサダム・フセインが『今から40時間後にイラクの上空 を飛ぶ飛行機を打ち落とす』という事を世界に向かって発信 したんじゃ……。誠に急なことであった……」 「そう言われれば、私は中学生くらいだったと思いますが、 ……確かにそんなことがありましたねぇ。 でも、明治の話から、又急に……イラクですか……??」 「まぁ、聞きなさい。大切なつながりがあるんじゃ……」 「はいはい……で?」 「返事は一回でいい……」 「…………(ー_ー)!!」 「……イランに住んでいた日本人は、慌ててテヘラン空港に 向かったんじゃが………」 「パニックに近い状態でしょう……?」 「……ところが、どの飛行機も満席で乗る事ができなかった。 世界各国は自国民の救出をするために救援機を出したが日本 政府はすばやい決定ができなかった…………」 「……いつの世も、日本政府の決断の遅さは変わりませんね」 「いやいや、田中角栄内閣の時は、全てにおいて早かったぞ」 「ははははっ……なるほど……『決断と実行内閣』でしたね」 「そうそう……まっそれはさておいて、空港にいた日本人は、 完全にパニック状態に陥ったわけじゃ。無理もない事じゃな。 そこに一機のトルコ航空の飛行機が到着した。 そして………トルコ航空の飛行機は日本人216名全員を乗せて 成田に向かって飛び立った……」 「……!!!!」 「タイムリミットの、1時間15分前であった。 なぜ、トルコ航空機が来てくれたのか……。 実は、日本政府もマスコミも知らなかった」 「…………!!!」 「この時、元駐日トルコ大使のネジアティ・ウトカン氏は次の ように語られたのじゃ……。 『エルトゥールル号の事故に際して日本人がなしてくださった 献身的な救助活動を今もトルコの人たちは忘れていません。 私も小学生の頃、歴史教科書で学びました。トルコでは子ども たちでさえ、エルトゥールル号の事を知っています。今の 日本人が知らないだけです。それで、テヘランで困っている 日本人を助けようと、トルコ航空機が飛んだのです……』 どうじゃ……つながったじゃろう……」 「…………ハイ」 「…………ん?……泣いておるのか……」 「……感動…………です」 「我々民族が慈しんできた『貧者の一灯』の心…………。 たとえ貧しい身、苦しい身であっても、もっと窮乏している者 に自らも身を切って尽くす……心。そこから、初めて自立心や 自尊心も保たれ強くなっていくのかもしれん……。 自分さえ良ければ……、今さえ良ければ……の精神では、国は 滅びるかもしれんな……(-_-)」 「貧者の一灯……の心、我々のDNA……大切にしたいですね」 「うん……それが分かってくれたら、わしも長々と話した甲斐が あったというもんじゃ……(^。^)」 以上です。 いかがでしたか?みなさん、知らなかったでしょう。 日本の歴史は様々な出来事を含んでいますが、 マイナスの話ばかりではなく、このような今の私たちが誇りに 感じられるような話も知って、後世につないでいく事は、 我々にとってとても大切な使命だと思っています、 その事を少しでも、感じて頂いたなら、嬉しく思います。 今日は、最後まで聞いてくれてありがとうございました。 皆さん、就職試験頑張って下さいね。(^。^) <完> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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