カテゴリ:思い出
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 少年の頃 浪花節(浪曲)を習いました[3] こういう流れですから、 いきおい家でも父が聞き入っていた浪曲の番組にも、 興味を持つようになって……。(^-^) 何と、驚くべきことに極貧の我が家にラジオがあったのです。 村に1~2軒しかラジオが無かった時代です。 国の政策で、視力障害者の家庭に特別措置をしていたようです。 全盲の父は、費用は一切かからない……有難い事だ……。 みたいな事を言っていました。詳しいことは分かりません。 おいちゃんの指導と、ラジオのお陰で浪花節にすっかり 馴染んだのです。 おいちゃんは何時の頃からか来なくなりましが、 父もそこそこ唸っていたので、父が師になりました。 副産物としては、父との共通の話題が出来た事も大きいです。 それから少しの歳月が流れて…………。 親戚が集まった席などで、他の子どもは「歌」なのですが、 私は「遊女は客に惚れたという~~~~。 客は気もせでーーー、又来るという~~~」等と、 子供の時分には意味の分からない言葉を、物まねでやって、 大人たちの拍手喝さいを浴びるようになりました。(^。^) その後、中学に行っても、高校に行っても、 余興の場面になると指名がかかりました。 兎に角、先生たちに浪曲ファンが多く、子供が唸るというのが、 面白かったようです。 その頃から、内容を自作のものに変えていきました。 詩を作る感覚です。曲は複数の類型を持っていますから……。 歌は、どこで誰が歌っても同じ歌ですし、 当然歌詞も決まっています。 私の場合は、その場にあった即興の台詞を、 様々な節回しでやるもんですから、 「ワクワクする」と先生たちに言われました。 ちょっと、皮肉めいた、普通に言うと角が立つようなことでも 浪曲の節に乗せてやると、笑いと拍手が来るのです。 「毎度皆さまお馴染みの~~~~ この高校に、センセは居るがーーーー、 偉いのばっかり揃っちゃいない 中にゃ惚けた人もいーーーーるーーーー」 てな具合に、人気者の先生を題材にしたりして、 場を盛り上げました。 でも、原則は必ず最後にその人を持ち上げる…………。( ̄ー ̄) 経験から身につけた知恵でした。 師匠(おいちゃんの事です)の教えを守って…………、 (成長するにつれて『おいちゃん』というのが恥ずかしく、 師匠と言うようになっていました。(^_^;)) どんなに、おちょくっても、最後は必ず大きく持ち上げて、 終わらせるようにしましたから、 当人からの苦情は一切来ませんでした。 最初に、落として、後で持ち上げるのが、 師匠に教わったコツです。 「頭は良いけど、そそっかしい」と言うと、悪く取られます。 「そそっかしいけど頭が良い」というと、褒めた感覚になるから 言葉というものは……まか不思議です。 師匠からは、人生にとって本当に大切な数々の事を学びました。 一節唸っている時に、 会場の誰か特定の人を見つめるという事も教わりました。 まるでその人の為だけにやっているかのように……。 そして、節目節目で、見つめる人を変えていき、 最後のクライマックスは、全体を見回しながら決めるのです。 こうやると、私に見つめられている人が頷いたりするから 不思議なもんです。当然、こちらにも勇気が湧いてきます。 ずっと、後になって、あの有名な歌手の美空ひばりさんが、 似たような手法を使っているのを見ました。 ひばりさんも浪曲師に手ほどきを受けたのでしょうか? だって、昔の上手な歌手は、殆んどの人が、斜め上を見て、 悠然と歌い上げていましたよね……。 (余談ですがひばりさんの浪曲をテレビで見たことがあります。 プロ顔負けの、節回しでしたよ……(^-^)) <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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