カテゴリ:営業感覚
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 若き営業マンの悩み<人の好き嫌い> 師走の中頃……小さな小料理屋のカウンター……。 独りビールを飲む、冴えない営業マンの自分……。 客は誰も居ない。女将曰く、今日は時化の日らしい。 「あんたも相当悩んでるみたいやねぇ……」 「うん……難しいよ…………人間関係は……」 「そうねぇ…………。好き嫌いが出るからね…………。 ………あのねぇ、私の年賀状の話をしてやろうかね。 参考になるかどうか分からんけど…………」 「年賀状の話? ……ああ~~~、まだ出してないなぁ………(-.-)」 「うちの店はねぇ、小さいけど結構お客さんの総数は多いのよ。 年賀状も何百枚も書く。……もう、12月は大変よね……。 商売始めて、随分たってから……思った事があるんよ。 書いてる時にねぇ、普通に書ける人と、 すごく気を使って書くお客さんがある訳……」 「へえー…………、上客とそれ以外ってわけ?」 「それが違うんよ……。 売り上げというか……商売上の事とは必ずしも関係ないのよ。 ……つまりね、苦手なお客さん……」 「…………あーーあ、苦手……ね」 「私も普通の人間やから、なんぼ、お客さんて言っても、 苦手な人ってあるわねぇ。 その人達に気を使う訳よ。善いお客さんとか普通の人とかは、 すらすらと書けるんだけどね……」 「なるほど、分かるような気がするなぁ。 女将さんは、ひとりひとり文面が違うから……、 ホントに大変だね……」 「まあね……。 でも手間はかかるけど大切なお客さんだしね……。 ただ、苦手のお客さんの場合…………ねぇぇぇ……」 「苦手な人って、相手がこっちをじっと試してるように、 感じたりするもんね…………」 「うん、まあね……。 ……でも、それ以上に最も気を使って書くお客さんて、 どういう人か分かる……?(^O^)」 「えー…………(゜_゜>) それ以上に………?」 「ふふふっ……、ふふふっ……。(^.^) あたしが惚れてるお客さんよ。ははははっ……」 「………ウーン…………なるほど、よく分かる……(^-^)」 「それが……面白い事にね……。 何年か経ったら、だんだん気を使って書くお客さんが 減っていったんよ。 もちろん、お客さんが来てくれなくなった訳じゃないよ」 「フーン、…………ああ、好きになっていったわけだ」 「うーん、そこまでは無理としても、 苦手意識は無くなったってことかなぁー。 その頃から、商売が安定したね……」 「………………………………(ー_ー)!!」 「どうしたんね……?」 「そう言えば、結構、苦手な人が多いなぁ……、俺は」 「まぁ、男の人は色々あるけんね。仕方ないよ…………」 「うーん、結構上手に付き合ってるつもりやけど……。 やっぱり見え見えかなぁ……?」 「意外と分かるもんやからねぇ。好き嫌いって……」 「…………やっぱり、まずいよねぇ」 「うん、でもある程度仕方ないけどね……。 急に好きになれっていってもねぇ……。 ……只……」 「うん? 只……なに?」 「誰でもそうやけど、好きでもない人はあんまり信用せんし、 まして、その人から、物を買おうなんて、………ねぇ。 あんまり、考えんわねぇ……」 「………。そうかぁ…………。 その辺かな俺も………………。うーん。 あっ、ビールもう一本」 「はいよ……、まぁ、あんまりクヨクヨせん事よ。 時間がかかるよ、こういう事は………。 いつもの様に笑っときなさい。 笑う門には福来るって言うやない…………」 「うん……。 しかし女将さん……。どうやって、苦手な人に近づいたん?」 「近づくも近づかんも、お客さんはカウンターに居るんやから、 遠くても、2メーターよ。……ふふふっ……」 「……!」 「………まぁ、そうねぇ……。 今思えば、相手の良い所、 自分と合うところを、 一生懸命探したような気もするねぇ……。 それと明らかに相手の人が嫌う言動は……慎んだかな……。 疲れる面もあったけど……こっちも商売やからね……(^-^)」 「女将さんも、天性の明るさで悠々とやってきたって、 思ってたけど……色々……あったんだ……。 うーーん…………アリガトね……。 僕も、考えてみるよ…………」 …………若き日の思い出話でした………… 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 =========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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