カテゴリ:思い出
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人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 『コロナ禍』で思い起こす『結核』の思い出 [1] 「猛威を振るった新型コロナも峠は越えたのかのう(-.-)」 「いやいや……油断はできませんよ。 ひとえに人間の対応能力というか、 辛抱強さが鍵になっていますし、 まだ治療薬も予防薬も完成していませんから……」 「そうじゃな……『未知』ということ程、怖いものは無いな。 君はこんな経験は初めてじゃろう……」 「過去にも、インフルエンザとか……色々有りはしましたが、 これ程ではなかったような気がします……」 「ワシらが若い頃も怖い病気はあったよ……。 遠い昔の話じゃが……」 「いつ頃の話ですか?」 「頃はと言えば、戦後の復興が始まった昭和20年代じゃが……」 「えっ?6~70年前の事ですか?」 「そう……、特に20年代の前半は食糧事情が極めて悪くてな。 多くの人々が栄養失調のような状態だったんじゃ……。 ……敗戦直後のことじゃよ……」 「いわゆる食糧難の時代ですね。 私の父もまだ子供だったようです」 「大体そんな時代感じゃな……。( ̄ー ̄) 栄養事情が悪いと、人間の持つ抵抗力も弱まるから、 感染症が蔓延した。当時の死亡原因の第1位は結核、 次が肺炎・気管支炎、続いて胃腸炎と死因の上位を感染症が 占めていたんじゃよ」 「そうなんですね。 その頃も、死の危険度の高い病は、やっぱり肺の病気ですね。 コロナと似ていますね……」 「呼吸器と言うのは心臓に酸素を送る重要な仕事をしておる」 「……ですね。ここが炎症を起こすと生命に直結しますね……。 勝負が早い……そこが怖いです……」 「怖いよな……。 昔から殺すことを『息の根を止める』と云うじゃろう。(-.-) 当時、その中でも、結核が最も恐れられてたんじゃよ。 結核そのものは7世紀頃からわが国にあったと、 推定されているんだが……結核による死亡者が急増したのは、 繊維産業が盛んになった1800年末の頃で、 その後、戦争の影響もあって結核にかかる人が 増えていったといわれておる……。 恐ろしい伝染病じゃったんじゃ……」 「時代劇なんかでも登場しますね。労咳……とか言って……」 「若いのにそんな映画も見るんか?(^-^) 結核はな、昭和20年の敗戦の年には過去最高の死亡率だった」 「どの位の数字だったんですか?」 「うん、人口10万人に対して280.3人という数字を 示したんじゃ。凄いじゃろう?」 「……凄過ぎますよ。新型コロナの比じゃないですね……。 大変な状況だったんですね。市中は大騒ぎだったでしょう」 「当然じゃ……市中も国も真っ青じゃよ。 しかし、その結核も、この年をピークに減少していった……」 「何か適切な手を打たれたんでしょうか?」 「とにもかくにも、国を挙げて取り組んだんじゃ」 「どういうことですか?」 「うん、色々とあるがな……。 国民全ての健康診断の実施を徹底させた。そして、 予防接種(BCG)の法的義務づけを行った。 加えて、ストレプトマイシンなどの治療薬の普及が功を奏し、 極めて大きな成果をあげたんじゃ……」 「やはり感染症は国全体で取り組まないと効果は望めませんね。 そういった対応以外にも施策はあったのですか?」 <続く> 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 にほんブログ村 ========================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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