カテゴリ:上司と部下の関係
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人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ^-^◆ 相変わらず分かり合えない上の者と下の者[3・完] <Revival> 「絶対的に間違っているかというと、そうは言い切れないが、 相対的に現代の部下との関係を前提にすると、 間違いかもしれないな。 自分たちもそうやってきたから、 部下にも同じ試練を与えることが教育だと、 勘違いしているんじゃないか……」 「しかし、一般的には己の体験に基づいて、 それが成功体験であれば、それを繰り返すのは、 そんなにおかしいことじゃないと思うが……」 「そこなんだよ……。 若手は少なからず変化してきているわけだから、 このようなギャップが、コミュニケーションの上で、 苦手意識につながっていくわけだ。 相互にな…………。 だから現代は、上司の立場にある人間は、 部下が育ってきた環境や、価値観の違いを理解していないと、 部下を上手にマネジメントできない時代に、 なってきているんだよ」 「……理屈としては分かるが…………。 部下が育つ上司と、 育てられない上司は、一体何が違うのか? そこんとこを具体的に教えてくれよ」 ---------------------------------------------------------- 「うん、俺の経験で役に立つなら幸いだが……。 最近、管理職研修をよく頼まれるんだが、 その時……、 受講生に必ず聞いていることがあるんだ」 「ほう……それはまた、何かな? (゜_゜ )」 「それはな……、 『部下を育成する上で最も大切なことは何ですか?』 という問いだ」 「……フム」 「日ごろから部下を成長させている上司達の返答はな……」 「うん、何て言うんだ?彼らは……」 「『コミュニケーションを多くとる』 『話しやすい環境をつくるために、 日ごろのコミュニケーションを大切にしている』 『部下の考えや意見を否定せずに尊重することで、 自ら考え行動するように心がけている』 といった回答が返ってくるんだよ」 「…………(-_-)」 「部下との間の信頼関係を構築するために、 上司のほうから積極的にコミュニケーションをとって、 部下を人間として尊重しているようなんだ」 「……よくそんな時間があるなぁ……。 いや、時間だけの問題でもないか…………(-_-)」 「いいかよく聞けよ。 一方、逆に部下を育てることが苦手な上司からは、 『やることが多くて、部下と話す時間が取れない』 『自分が率先垂範で引っ張っていきながら、 部下に経験を積ませている』という様な返答が返ってくる」 「……!! (゜_゜)」 「要するに、部下が育っていないこのような上司は、 部下とあまりコミュニケーションをとっていないようなんだ」 「……まさに俺のことだよ…………」 「しかし、よくよく考えてみるとだな、 忙しくて部下と話す機会がない上司たちの職場の現状が、 見えてくるんだよ。 昨今、多くの課長はプレイングマネジャーだから、 プレイヤー業務にもかなりの時間をとられて、 非常に忙しいのが実態だ…………な。 実際に、一人の部下と話す時間は1日に5分もないという 調査結果もあるくらいだよ」 「……分かるなぁぁぁ……」 「加えて、パワハラの問題なんかもあって、 昔のように部下に言いたいことが言えなくなっている。 飲みに誘うことも遠慮し、職場でも控えめに伝えるから、 本音や真意が相手に伝わらない。 部下のほうも、プライベートを重視する傾向が強くなり、 上司と飲みに行くことを避ける傾向にあるだろう……」 「うん、その上に最近は働き方改革の名の下に定時退社を 強要するから、上司が残業して、 部下は早々に帰るという職場も見受けられるのが実態だよ」 「うんうんそうだな……。 こんな風に上司と部下のコミュニケーションの機会は ますます減少し、お互いを理解できない関係に陥って しまっているのが現実だ」 「うーーーーん…………そうなんだよなーー」 「そんな風潮の中で、或る施策を実行して成果を出している 会社が注目を集めているんだ」 「えっ!! その施策って何よ!」 「簡単な事なんだ『定例的ミーティング』を導入して成果を、 出しているんだ。海外でも国内でも多くの会社が導入して、 かなりの成果を出している」 「そう簡単にいくのか?信じられん……」 「まぁ、頻度や時間などはさまざまなんだがな、 週1回だったり、或いは月1回だったりするし、時間も 1回あたり30~60分程度だが、 部下との対話を通して部下の目標支援と成長支援を目的に、 ミーティングをすることを制度として導入している訳だ」 「ミーティングを、定例業務にしてしまったか…………。 それでなくても忙しいのになぁ……」 「それ程、企業にとって後進の育成が重要課題ってことよ。 この制度を導入することで、部下は話したいことを話す機会を 得られるわけだ。一方上司は部下の考えや想いを聴くことで、 価値観の違いに気づくことができるようになるってことさ」 「うん考えてみれば、 制度としてミーティングをやるようになると、 我々プレーイングマネジャーも確かに助かるなぁ」 「上司と部下のコミュニケーションギャップを解消して、 よりよい人間関係や風通しのよい働きやすい職場をつくる ひとつの有意義な方策だ。 こうした環境づくりは、会社人事の重要な課題だ。 提案していくという事も、管理職に取って、 ますます重要な役割になってきているんじゃないかな」 「うーん、そうだな……ほったらかして悩んでいたよ。 なんとも今日は良い話をありがとう。(^。^) 何だか君の話を聞いていて、家庭での子供たちとの 対応も似たようなもんだなぁ……って思えてきたよ。 いゃーー、今日はホントにありがとう。 講師料は、居酒屋という事で……(^-^)」 「ふふふふっ……いいね……(^。^)」 <完> <出典> 茅切伸明氏『分かり合えない上司と部下~人事は何をすべきか?』 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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