^-^◆ 昇進・昇格のドラマ [4/4]
^-^◆昇進・昇格のドラマ[4/4]速生「阿武さん……どうして そんな風な割り切った 考えが出来たんです? 生まれ付きですか?」阿武「ウーン…難しい……。 どうなのかなぁ……。 ……実は、若い頃に、 それは、それは凄い先輩に出会いましてね。 その先輩の影響を受けている事も確かですね…………」速生「先輩……デスカ……職場の……?」阿武「……うん、とにかく凄い人だったなぁ……。 2歳年上だったかな。その先輩の口癖ですが……、 『目先の手柄を立てたいのか、天下を取りたいのかで 人の行動は全然異なる。 志を持つ者は駆け引きをしない。取り引きもしない。 自分の価値の無限の可能性に気付いているから 値の付けようが無いのだ。 交換可能な価値感では生きてない……』 速生「…………!!!」阿武「『やるべき人が本気でやる気になって、摩擦を恐れず 動き始めると、事態は著しく好転する。 これこそが事業成功の、唯一の秘訣と言っても決して 過言では無い』 ……凄いでしょう……ね。 確かにこの先輩、天下を取りましたよ……」速生「社長になられたんですか?」阿武「うん、傍系のね。個性溢れる素晴らしい経営で有名です。 ……まっ、人には夫々の『天下』がありますがね……。 要するに『人生の満足』的な意味でしょうから……」速生「……確かに……、価値観を『外』に持たずに『内』に 求める方が豊かな人生ですもんね。 仕事は生きる為の『手段』であって『目標』ではないと いうことですか……?」 阿武「いえいえ、それ自体が、目標となり得ない手段など、 手段としてもたいしたものではないですよ」速生「わかっています、わかっていますが、しかし、坊主で もない俗な人間は、未熟者ゆえ悔しいのですよ……」阿武「速生さん、あなたも、たまたま現段階、ラッキーと いうことかもしれません。しかし……、私は悟りを開け 等とは考えていないんです。 他人が決めるルールになっているものを自分で決めようと 考えるなといっているだけの事です。 知的に捉えよ……と……」 速生「皆も、特に『出世』にこだわっている訳ではないのだと 思いますが、人事制度の下で、格付けが下の人間は、 上の人間の給料に追いつけないと考えて、どうしても 上がりたいと執着するんですよね。それぞれ、生活も ありますしね……。……意地も……ね」阿武「いやいや、速生さん……、出世にはこだわっても良い のではないですか……?……一種のゲームというか、 競技みたいな所もありますから………。 ……励みにはなりましょう。 ただ、自分の、本来の生き方や個性を殺してまで こだわるのは主客転倒と思いますがね…………。 そして、大事なことは、企業内では…………、 『勝ち負けを他人が決める』というルールだって事を、 しっかり自覚していなければならないということです」速生「フム……確かに」 阿武「審判員を言葉で説得しても意味がないでしょうね。 相手の心に届くように、アピールする位かな……」速生「確かに、審判に抗議してみても判定が覆る訳では ありませんからね!要は、会社が認めなくとも 『管理職の端くれ』と自覚して行動することが 大切なんでしょうか?主体的に……自分の任務として…」阿武「それぞれの気持ちの決着の付け方でしょう。仕事の 現場で負けないことが基本ですよ。我々は毎日仕事を してるんですから……『評価』はその結果です」速生「うーん、………後輩に話してやります……。 私も頭の整理がつきましたよ……。 ありがとうございました。阿武さん」阿武「……(^。^)……」 <完> ============================================================================◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い◆◆クリックして~~ ( ^-^)