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藍野家の日常

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June 10, 2005
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カテゴリ:藍野家の日常
父が初めて、後に次女クリスとなるノラ猫の姿を見かけてから、およそ2ヶ月。
ご近所の方が「人なつっこい猫だなぁ」と言いながら食べ物をあげていた、という。
近所の皆さんに「お宅の猫ですか?」と聞いて回ってみても、皆「知らない猫」とのこと。
そうこうするうち、クリスは藍野家の外階段の下の隙間を寝床に選び、最終的には
父に保護されて完全室内飼いの猫となった。

保護当初は、フードは喜んで食べるが、触れられることを嫌った。
父が体を撫でようとすると、容赦なく猫パンチが飛んだ。
父の腕は、クリスの爪あとだらけだった。

しかし、クリスの父への信頼は、劇的に変化した。

今では、父を慕って離れなくなったクリス。
父が、長男バーニィや次男アルを抱いていると、嫉妬の声を上げてまとわりつく。

極めつけは、父がベッドで就寝するとき。
猫用ベッドで眠っていたはずのクリスが飛び起き、父の隣に添い寝する。
父の隣にいる、というだけで、満足げに喉を鳴らすクリス。
まさに至福のとき、といった表情である。
セミダブルのベッドで眠る父母の間に入り、うつぶせで眠る人間のように、
肩まで布団をかけて前足を枕にかけて、うっとりと喉を鳴らす。
そして、父が熟睡したことを確認すると、人間のベッドを降り、自分の寝場所に戻る。
そんなクリスに、母は「クリスがパパの奥さんだから。ママは猫飼育係だから」と笑う。

今日は、ちょっとした騒動も。
夜、猫用ベッドにいたクリスが、普段とは違う、何か差し迫ったような声で鳴いて
飛び起き、普段はバーニィやアルが使っている段ボール製のハウスに飛び込んだ。
産気づいたか!? と、父母に緊張が走った。
だが、その後、段ボールからもすぐに出て、食事も普通に食べ、父が眠るときには
いつも通り“川の字”で眠った。
出産までは、まだ、しばらくかかるようだ。

それにしても、まさか、父の腕の中で出産…ということにはなるまいか? というのが、
父母のもっぱらの不安である。





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Last updated  June 13, 2005 07:07:30 AM
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