テーマ:猫のいる生活(139061)
カテゴリ:藍野家の日常
長男バーニィと次女クリス(ともに猫)が、今日も小競り合いをしている。
(次男アル(猫)は、キャットタワーのハンモックでくつろいでいる) 元ノラ猫で、父母宅の敷地内に住みついたクリス。 保護に先立って、父がフードを与えて慣らしていた頃から、バーニィは父の手についた 見知らぬ猫のにおいに、鼻をくんくんとさせていた。 (アルは、クリスのにおいにはほとんど無関心だった) 父が「関心持っているようだから、保護してきたら仲良くするかな…?」と思っていたところ、 保護当日、パニックになってクリスに飛びかかったバーニィ。 父が一度は3頭の同居をあきらめかけた位、激しい攻撃だった。 2頭の仲裁に入ったときに父の腕についた傷は、10日以上消えなかった。 (アルも少々混乱していたが、クリスを攻撃するということはなかった) クリスをケージの中で飼い、徐々に「お見合い」をさせていった。 1週間ほどで、何とかケージから出せるようになったが、バーニィとクリスはうまくいかない。 室内ですれ違うと、2頭の動きがぴくっと止まる。 「もあぁっ!?」と甲高い声をあげるバーニィと、「うーっ」と犬のようにうなるクリス。 そこで別れて終わることもあるが、場合によっては、ここで猫パンチが飛び交う。 (アルは普通にすれ違うか、軽くにおいを嗅ぎあって挨拶して別れる) そうこうするうちに、クリスがノラ時代に既に妊娠していたことが発覚。 徐々に大きくなるクリスのお腹。見た目も、そして性格も、貫禄がついていく。 バーニィと睨みあっても、大抵バーニィの方が逃げ出すようになった。 クリスには、母として、産まれてくる仔猫を育てる場所を獲得する必要があったのだろうし、 父母もどうしても身重のクリスを気遣ってしまうので、それも結果的にバーニィの立場を 低くしてしまったのかもしれない。(そうだとしたら、バーニィには申し訳なかったが) クリスには「クリスチーナ女王陛下」というニックネームがついた。 そしてバーニィは「女王陛下」に頭が上がらない。 (アルは、クリスと適度な距離を保ち、良き隣人として暮らしていた) 6月14日、クリス出産。 出産から数日は、クリスはほとんど産箱から出てこなかった。 バーニィとアルは、家の中の雰囲気が何か変わってしまったことを察し、神妙な面持ち。 そしてバーニィは、産箱から2mも離れた場所から、クリス母子を「しゃーっ!」と威嚇した。 (アルは、なんと産箱に入り込み、不思議そうに母子を見ていた。クリスは怒らなかった) 徐々に、クリスが子育ての合間に、産箱を出て休養するようになった。 また、バーニィとの小競り合いが再開した。 (それを遠巻きに見ている、アル) ただ、出産の数日前ぐらいから、2頭の様子が少し変わったように感じる。 どこか、本気の争いではないように感じられるのだ。 逃げるバーニィを追いかけるクリス。 そのクリスが引き上げようとすると、今度はバーニィが追いかけていく。 振り返って追いかけるクリス。かわして逃げるバーニィ。 「ひょっとして…遊んでる?」 父母が首をかしげるようになった。 (アルは、そ知らぬ顔をしている) 日に日に、2頭の小競り合いから真剣さが感じられなくなっている。 ときには激しい猫パンチが飛び交うが、どうも爪を出していないようだ。 それどころか、猫パンチの応戦が終わった後、相手の指先のにおいを嗅いだりもしている。 本気で争っているなら、まさか相手の爪の前に自分の鼻先を出したりしないだろう。 これは…本当に遊んでいるのだろうか? 最近は「追いかけっこ」の合間に、バーニィが姿勢を低くし、誘うような目線で クリスを見上げる。ちょうど、犬同士が追いかけあって遊ぶときのように。 保護準備中の頃、父が「あの猫(クリス)はバーニィと性格が似ているようだから、 良い遊び相手になるんじゃないかな?」と言っていたが、その通りになったのだろうか? (アルは「争いごとを好まない(父・談)」ので、バーニィには物足りないようだ) 今日も、バーニィとクリスは、「犬が遊ぶように」追いかけあっている。 (そしてアルは、「猫らしく」ひとりで爪の手入れをしている) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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