藍野家の日常

母が、LBJ付属動物病院様と日本ベェツグループ様に、問い合わせをした。
用件は、クリスの仔猫たちの早期不妊手術についてだ。

日本での猫の不妊手術は「生後6ヶ月」あるいは「最初の発情の後」とするのが通例だ。
だが、アメリカのシェルターでは、生後6-16週齢での手術の安全性が確認されている。
この手術はまだ日本ではあまり知られておらず、獣医学科での学生への教育も
されていないということで、残念ながら日本ではどこの病院でも施術してもらえる
手術にはなっていない。
幸いにも、父母宅から車で仔猫を連れて行ける範囲内に、早期不妊手術を実施している
病院が、父母が知っている限りで2件ある。冒頭でリンクを貼った両動物病院だ。
両動物病院のHPには、早期不妊手術についての詳細が記載されている。
ご関心のある方は、ぜひ参照していただきたい。

正直、父母も、ライフボート友の会様を知るまでは、早期不妊手術も知らなかった。
しかし、ライフボート友の会様のHPを拝読し、そして同会から早期不妊手術済みの2頭の猫、
バーニィとアルを家族に迎えて、その安全性や確実性にたいへん共感した。
そして、クリスの仔猫たちも、自分たちがバーニィとアルを迎えたときのように、
保護者側で養子縁組の前に早期不妊手術をし、手術とワクチンの実費を里親様に
ご負担願った上で仔猫をお譲りしたい、と考えたのだ。

当然ながら、仔猫自身の料金は1円たりとも頂くつもりはない。
手術・ワクチンは、あくまでも、譲渡後に里親さん側にお願いしたいことを前もって
保護者側で代行し、費用を保護者が里親様に代わって立て替える、という考えだ。
それ以外にかかる費用(仔猫のフード代など)は、保護者が自分の飼っている猫に対して
自分で払うものであり、里親様に負担を求めてはいけないと考える。
(父母たちが動物救護活動を恒常的に行っている団体なら、ある程度の運営協力金を
医療費に含むことも認められるのかもしれないが、今回はあくまでも個人として、
自宅で保護した猫が出産した仔猫の里親様を募るのだから、里親様にお譲りするまでは
自分の飼い猫として、飼育費用は自分の責任で負うべきだろう)

正直に言うと、金銭をお預かりしての譲渡というのは、不安もある。
自分たちがどこまで里親様に信頼していただけるかが、如実に表れるからだ。
だが、挑戦してみたいと思う。
いつかどこかで、どなたかが同じ考えを持たれたときの、先例になれるように。

問い合わせの件に話を戻すと、LBJ付属動物病院様とのメール交換、
日本ベェツグループ様への電話、ともに、たいへん丁寧な説明をいただいた。
両動物病院にはそれぞれ施術について考えの異なる点があったが、これは、
LBJ付属動物病院様が動物救護団体ライフボート友の会様の
付属病院であり、日本ベェツグループ様は一般向けの動物病院であることから
出てくる、見解の相違だろうと思われた。
どちらの動物病院の考え方にも、それぞれ納得できる理由が感じられる。

父母は現在、LBJ付属動物病院様にお世話になる方向で話し合いをしている。
やはり、バーニィとアルがお世話になっているので、安心してお願いができる。
(決して、日本ベェツグループ様に不安がある、という意味ではないので、
その点は誤解のないようお願いしたい)
これから、手術の時期などをよく考えた上で、正式に予約をお願いするつもりだ。

仔猫たちの将来のために、これからも勉強を重ねていきたいと、父母は切に思っている。

[クリスの娘、ミネ]