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藍野家の日常

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July 9, 2005
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カテゴリ:クリスと仔猫たち
[←ミネ脱走の瞬間]

仔猫たちが産まれて3週間目の7月5日、産箱の出入り口を切り下げ、仔猫たちも産箱の外に出られるようにした。
だが、まだ室内どこでも自由に歩かせるのは危険だと、産箱と同じ位の広さのスペース(人間のベッドとキャットタワーの間の空間)を段ボールの塀で囲い、産箱の「前庭」を作った。
塀の高さは17cm。いずれ、仔猫たちが成長すれば越えられてしまうだろうが、当面は大丈夫だろう…と思っていた。

考えは、甘かった。

午後。ふと母が産箱を覗くと、仔猫が3頭しかいない。
「ミネがいない!」
父母が部屋じゅうを探し回る。
ぱっと見たところ、室内にミネの姿はない。どこか物陰にいるらしい。

なぜか、アルがじっと座って、一点を見つめている。
人間のベッドの脇で、ベッドと床の間を見下ろしているような視線だ。
アルには、どこか看護士を思わせるきらいがある。
以前バーニィが腸の調子を壊したときや、クリスがつわりで苦しんでいるとき、
アルは必ず傍に寄り添って、不安げにじっと見つめていた。
(人間の様子がおかしい時も、すぐに様子を見に来てくれる)
もしや…と、アルの視線の先を覗き込む。

やはり、ベッドと床の隙間に、ミネがいた。

ベッドの下にクリスが潜り込んで、鳴いてミネを呼ぶ。
しかし、ミネは、初めて手に入れた「自分だけのお城」が気に入ったようで、応えない。
どんどんクリスから離れて、進んでいってしまう。
これは人間が助け舟を出すべきと判断して、母が手を入れてミネを捕まえた。
(その様子を、じっと見守るアル。保育士の素質もあるのかもしれない)

この“脱走”が偶然だったのか、それともミネは外に出る方法をマスターしてしまったのか、
しばらく、ミネの様子を見ていることにした。

そして、母とアルが見ている前で、ミネ、再び脱走。
(写真は、このときの様子。塀を乗り越えるミネをアルが心配そうに見ている)
アルに付き添われて歩いたり、バーニィに威嚇されたり。
母に“強制送還”されるまで、少しの間だけ、お兄さん猫たちとの「ふれあい」も体験した。

ミネは、完璧に塀の越え方をマスターしてしまったと判断。塀を高くすることにした。
再び、店から持ってきた段ボール箱を解体し、新しい塀を作る、母。
今度の塀は、高さ35cm。これなら越えられないだろう。

但し、問題は、この高さではクリスの出入りにも支障があること。
今までは塀をまたいで出入りしていたが、ジャンプしなくてはならなくなってしまった。
仔猫たちがもう少し大きくなって、室内を自由に歩かせることができるようになるまで、
しばらく我慢してもらおう。ミネにも、クリスにも。





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Last updated  July 10, 2005 02:39:01 AM
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