テーマ:猫のいる生活(139075)
カテゴリ:クリスと仔猫たち
もう越えられないと思っていた。
でも、ミネは35cmの塀を越えた。 2日続けてのミネの脱走に、父母も頭を抱えた。 柱に爪が立たないよう段ボールを巻き、何とかなったと思っていた。 とりあえず、今日の午前中は、仔猫たちは皆、産箱か前庭にいた。 父母も、ほっとしていた。 母は、冗談まじりに「みぃちゃんず」の点呼を取るようになった。 「点呼! ミーツ・ミネ・ミチーノ・ミニーノ!」 「番号! 1・2・3・4!」 と、産箱を覗くたびに声をかける。 そして、「よーし。全員いるね~」と、安心して歩いていった。 「番号! 1・2・3………さん!?」 午後。産箱と前庭の仔猫を合わせて、3頭しかいない。 今日も、ミネだ。 今まさに外に出たところなのか、床の上をちょこちょこと歩いている。 「………よん。」 ミネは、母に連れ戻された。 一度コツを覚えたのか、午後になってから“脱走”を繰り返す、ミネ。 父母は大きなため息をついた。 一方、母猫クリスは、ミネを連れ戻そうとはしない。 ミネが“外出”すると、喉を鳴らして呼びかけたり、捕まえて舐め回したりはするが、 首をくわえて連れ帰ることはしない。 「ほら。お前はまだ外には慣れていないんだから。迷子にならないように遊びなさいね」 とでも言っているのだろうか? 母親が巣に戻す気がないのなら…と、父母も少々考え方を変えた。 クリスの気持ちに任せてもいいのかもしれない。 恐らく、クリスにとっては、寝室全体、もしくは屋内全体が「巣」なのだろう。 クリスが、この部屋を「仔猫たちを遊ばせてもいい安全な空間」と考えているのなら、 人間の側がそれに応えて、室内の環境を整えるべきなのだろう。 室内には、猫にとって危険そうなものは直に置かないようにしている。 ベッドの下も、あまり深くは潜れないよう、既に浅い段ボールを入れてあり、 人間の手の届くところまでしか猫は入れないようになっている。 とりあえず、ミネが外に出ても生命の危険につながるようなことはないだろう。 ならば、あまり神経質にならずに、大らかにミネを見守ろう…ということになった。 不思議と、父母がそういう気持ちになって以来、ミネは外に出てこない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 12, 2005 05:44:32 AM
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