テーマ:猫のいる生活(139045)
カテゴリ:クリスと仔猫たち
次女クリス(猫)の左後足の指には、保護当時からのケガがある。
ノラ時代のケガなので、何が原因でケガをしたのかは、わからない。 爪が一本黒く変色していて、保護当時には膿みも出ていた。 保護直後の投薬で膿みは止まったが、ケガそのものは今も治っていない。 最近、どうやら、この爪から血がにじむようになってきたようなので、 かかりつけの動物病院で診察を受けることにした。 一緒に仔猫たちも連れて行き、健康診断をしてもらおうということになった。 クリスと仔猫たちを一緒に入れられる大きなキャリーがないので、2つのキャリーの 片方にクリス、もう片方に仔猫4頭に入ってもらった。 仔猫たちは、初めての外出。どんな気分でいるのだろう? 病院までの車内、今までの通院では静かに車に乗っていたクリスが、今日は 大声で鳴き続けていた。 仔猫たちを呼ぶときの鳴き声だった。 母子がお互いの顔を見ることができる位置にキャリーを並べたのだが、格子戸に 隔てられた我が子を見て、クリスは必死になっていた。 仔猫たちも、母猫に呼ばれて、懸命に格子戸の隙間から、母に向かって手を伸ばす。 「大丈夫だよ、子ども、取らないから…」 父母になだめられても、やはりクリスは鳴き続けていた。 仔猫たちも、か細い声を上げていた。 病院でも、診察を待つ間、ずっと仔猫を案じ続けるクリス。 そして、診察室に呼ばれても、やはりクリスは仔猫を呼び続けていた。 クリスの足のケガは、飲み薬で治療することになった。 母乳には影響のない薬を処方してもらえるということで、安心した。 飲み薬を、1回1cc、1日2回。抵抗しないで飲んでくれるだろうか? 仔猫たちは、病院のスタッフの皆さんに「可愛い!」と言われながら、 診察台に順番に出された。 体重、性別、目や耳の炎症、風邪の兆候、下痢の兆候、心音を診ていただいた。 皆、体重500グラム、検査項目は全て問題なし、とのことだった。安心した。 仔猫たちがまだ離乳食をあまり食べないことを、先生に相談する。 「5週間ですからね。まだまだ母乳を飲んでいる時期ですから、大丈夫ですよ。 仔猫たちが離乳食に関心を持ったら食べることができるように、置いておいてあげて下さい」 「口の中に離乳食を入れてやったり…とかは、しなくて大丈夫ですか?」 「そこまでしなくていいと思いますよ」 ほっとした。本人(本猫?)たちに任せて、気長にいこうと思う。 帰りの車の中でも、必死で仔猫を呼ぶ、クリス。 仔猫の方は、初外出で疲れてしまったのか、キャリーの中でややぐったりしている。 「これは、家に着いたら『感動の再会』かなぁ?」 「キャリーから出した瞬間、クリス、子どもたち舐めまくって、それから おっぱいじゃないかな?」 いざ帰宅してキャリーを開けてみると、クリスも仔猫も、まずは現在位置のチェック。 部屋じゅうを見回し、においを嗅いで、自宅に戻ったのだ、ということを確認していた。 「あれ~? 『感動の再会』しないねぇ?」 父母の予想は、ハズレだった。 ひとしきり確認を終えた後、クリスは仔猫を呼び集め、大事に皆を舐めてから 優しく授乳を始めていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 30, 2005 04:42:45 PM
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