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カテゴリ:名所旧跡編
石製のお風呂はどうやって沸かす?
都城島津邸で展示されている、いかにも肌触りのよさそうな石製 の浴槽のおはなしのつづき[前回はこちら]なのですが・・・ たとえば温泉の湯を引き、このお湯を浴槽のなかに貯めて使用す る場合などは 石を掘りぬけばいいので、まあ考えなくてもよい のでしょうけれど、 展示されている浴槽には、いかにも炊き込みして水を温めていた ようなまあるい穴がついているんですよ。 ふむふむ ここにで火を焚いて水を温めていたんだな・・・とは 予想したのですが、自分には その焚口の構造がわからなかった んです。で、解説文をよみました。そこには これは大きな石をくり抜いて作られた風呂です。石風呂の下の 穴の部分に「つぶろ(鉄の釜)を横に倒した状態で差込み「つ ぶろ」の中で火を焚き、石風呂の中の水を温めて入りました。 石風呂と「つぶろ」の隙間から水が漏れないように布などを詰 め込みました。石風呂は湯が沸くまで時間がかかりましたが、 保温性が良く、体の芯までよく温まる風呂でした という文章が書いてありました。 なるほど、「つぶろ」とよばれる鉄の釜があって、それを穴に押 し込んで、そのなかで火をおこして湯を温めていたのかあ・・と わかりましたよ。ただそこからです。 ではその「つぶろ」なるものを見てみたいなと思って、ネット検 索索してみるのですが、悔しいことにこれがまったくヒットしな いんですよ。ほんとにもう、もどかしいったらありゃしない苦笑。。 そこで・・・・ 石風呂の炊き込み口とかで検索すると、いまでいうサウナの蒸気 風呂の話になったり、くるしまぎれに「てつぶろ」で検索すると お茶で使用する鉄製の風炉がでてくるしで、要領をえない。 でけっきょくのところ時代が下って、↓こういった木桶の風呂の この燃料となるマキをつっこんである↓この部分みたいな構造物 ← アルミと銅板にみえます それが、「つぶろ」だったんじゃないのかなあと、いまのところ は自分を納得させてます。ということで今回は石製の浴槽をあた ためていたという謎の構造物、「つぶろ」についてのおはなしで した[正解ではないにしてもまあこんなかんじということでよろし くおねがいいたします]。 明治以前は「蒸し風呂」が主流だったという日本。ただ、 一部の武家や豪農の屋敷では、現代で主流の首までつかる お風呂があった・・ということで、沸かしたお湯につかれ るというのは、とても贅沢なことだったみたいですね。 九州を含む関西ではこれを「五右衛門風呂」といいますが、 関東では「鉄砲風呂」なんていうのだそうですね。。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」 ままま お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 20, 2023 04:18:18 PM
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