|
カテゴリ:生き物が教えてくれる。
クマゼミの少なかった夏。
今年の夏不思議だったのは・・平年はあんなにもたくさんワラ ワラワラと土中から出没しては、 樹木にとどまらず家の壁とか 石垣とか、ときには車のタイヤとかにまでつかまって幼虫から 成虫に羽化してくる[こちら]あのクマゼミが体感的にではあり ますが、ここ宮崎では少なかったことです。 羽化数が少ないのですから、鳴き声もまたおとなしめだった。 通常の夏にありがちな、あの日が昇る早朝から始ま午前中の 大騒音[騒音のレベルについてはこちら]の日が 少なかった。 で、今年の夏が終わってみれば、1898年から統計を開始した 日本の記録のなかで、今年の夏の平均気温が過去最高を記録し たというではありませんか。 ということで・・・ 気温の変化に反応するなかなかデリケートな生き物なのだなあ、 クマゼミって・・と わたくし認識を改めましたよ。ちなみに 通常の夏であっても一日のうちで最も気温の高くなる14時く らいには、いっぴきまたいっぴきと順にだんまりを決め込みは じめて風がとおってすずしい木陰へと、じょじょに移動してい く生き物だというのは体験的に知っていましたけれど。 そんな、だまっておとなしくしている午後のクマゼミの姿↓は こちら。 さてそこで気になるのは今年のクマゼミの生息する場所の変化。 1980年代以降、西日本の都市部でセミ全体数に対するクマ ゼミの割合の増加が観測され、1990年代となると南関東や 北陸地方でクマゼミ棲息地の東進・北上が報告されてきたわけ ですが・・・そのクマゼミの棲息地の東進・北上は、むしろ九 州よりも暑い気候であった本年の南関東や北陸地方でも引き続 いて確認されたのかどうか。気になっているところであります。 ということで今回はクマゼミもすくなくなっていた今年の猛暑 についてのおはなしでした。 平年の羽化の最盛期には庭に散らばった抜け殻をホウキ で はわかねばならないほどにも羽化してくるクマゼミ。 でも 今年は一度もホウキはつかいませんでした。。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」 のの お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 17, 2023 06:51:11 PM
[生き物が教えてくれる。] カテゴリの最新記事
|