戦争とPTSD
時節柄、戦争とか原爆の記事をよく目にするようになりました。ベトナム戦争の帰還兵の中に、PTSDのため、今だに社会復帰できない人がたくさんいるという話が、数年前から、報道されていますよね。でも、戦争のPTSDは、ベトナム戦争に始まった話ではないんですよぉ。私の友人の生家は、大きな布団の問屋さんなのですが、そこのご主人は、アル中でした。その人は、海兵、東大卒のエリートで、輝かしい経歴を見込まれて、その大きな商家に婿養子に入った人なのですが、酒浸りなのです。戦争中は、特攻隊の教官だったそうで、15歳や16歳くらいの少年に「お国の為に立派に死ぬ事」を教え、毎日、片道の燃料だけを積んで飛び立って行く戦闘機を見送っていたそうです。しかし、終戦と同時に、価値観が全て変わりました。それ以来、「自分が、間違った信念で、多くの若者の命を奪ってしまった」という自責に囚われてしまったようです。毎日、お酒が欠かせなくなり、家族は、自販機で、酒を買わないように、小銭も全て隠してしまったそうです。まだ、ご健在ならいいのですが。・・・もう一つ、夫の父(故人)も、戦争に行ってたようですが、義父の部隊は壊滅状態で、生き残ったのは、義父と、後もう一人だけだったそうです。腕には、銃で打たれた傷があったそうで、生前義父は、一度だけ、「ひとりだけ、殺した」と言ったそうです。その義父も、酒ばかり飲む生活で、夫が中学生の頃、50代で亡くなったようです。終戦から、半世紀以上が過ぎましたが、その戦争で、人生を狂わされた人、また、終わらない自分の中の戦争と格闘している人は、今なお、いるんだと思います。最近、また、自衛隊の派遣が問題になっていますが、子供たちのためにも、もう二度と、戦争にまきこまれない事を祈るばかりです。P.S子供の夏休みで、生活パターンが変わり、日記をあまり、更新できなくて、申し訳ありません。鏡の中のアファメーション「誰が、何と言おうとあなたは正しい」「誰が、何と言おうとあなたは正しい」「誰が、何と言おうとあなたは正しい」