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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津のキリシタン】 前々述までの墓地にあった墓石の一つです。「禅」が異体字です。柏書房の『異体字解読字典』では、「禅」自身が略字であるとされています。旁の三つの点が「口」が二つ並んでいる字形が正字と考えられています。 この禅の異体字は、会津全域に無数に残っています。以前に異体字墓石を続けてご紹介した時に、かなりの数の「禅」の異体字をご紹介したことがありましたが、異体字の字形もかなりの種類のものが残っています。 そしてこの墓石に彫られた年月日は、右側の男性が「明治二十四年八月十八日、左側の女性が「明治三十三年八月八日」となっています。明治期のこうした墓石はそれほど多くはありません。それは、明治期の墓石自体が非常に少ないからです。明治期は45年ありました。にもかかわらず、明治期の墓石が少ないのです。 会津にお住まいの方で、関心のある方は、是非墓地を歩いてみて下さい。日清・日露戦争で亡くなられた方の墓石以外に、明治期に亡くなられた方の墓石がどれくらい残っているかがお判り頂けるかと思います。こうしたことからすると、おそらく、明治期になって明治「政府」が宗門人別制度を破棄していることは会津に知れ渡っていたのであろうと思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.29 10:03:24
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