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テーマ:信濃の風景(234)
カテゴリ:キリシタン
【信濃の風景】 これは2009年5月17日に、千曲川下流のとある墓地で見付けた墓石です。上の写真の墓石は「岸」が異体字で最下部に「霊」の速記文字が彫られています。真ん中の写真の墓石には上部に「空」と彫られ、左右の戒名の先頭の文字が「一」になっていますし、最下部に「位」と彫られています。そして下の写真の墓石にも「空」と彫られていて、最下部に「位」の異体字が彫られています。 ただ、非常に気になるのは、この墓地はとある念仏系の宗旨のお寺の墓地なのですが、その宗旨では、戒名にはとある文字が使われるのですが、その文字が彫られていないことです。このお寺が、江戸時代には現在の宗旨とは異なる宗旨だったとは思えませんし、案内板にもそのことは記されていませんでした。 信州にもこうした気になる墓石が、不思議なところに建てられていることがあります。また、別の念仏宗系の宗旨のお寺の墓地には、観音菩薩石仏がいくつも残っていました。会津にある同じ宗旨のお寺で、本尊が観音菩薩像であるというお寺は一ヶ寺もありません之、小生が知る限りでは、江戸時代に観音菩薩像をその宗旨のお寺や檀家が祀ったということは極めて考えづらい宗旨です。 「子安観音」に聖母マリアを隠したのであれば、「観音菩薩」に聖母マリアを隠しても不思議ではありません。この一帯では、お寺だけでなく、神社にも不思議なモノがありました。その中のいくつかはここでご紹介したことがあります。新潟県南魚沼市に鈴木牧之記念館があるそうなので、一度訪ねてみようかと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.01 21:17:57
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