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テーマ:甲斐の風景(15)
カテゴリ:キリシタン
【甲斐の風景】 前述までのものと同じところに集められていた墓石ですが、ここは墓地ではありません。上の墓石の最下部には「各霊」と彫られていますが、「霊」が「ヨ」の下に点が4つ打たれた文字になっています。また「大姉」の「姉」が異体字です。この「姉」の異体字は柏書房の『異体字解読字典』に載っていて、俗字として分類されていますが、会津では「姉」の異体字はかなり多くの種類があって、分類したらどれくらいの数になるか見当が付きません。 下の写真の墓石には、上部に「皈一」と彫られています。なお、戒名の先頭は「法」の異体字ですが、柏書房の『異体字解読字典』には載っていません。しかし、小生が会津で見てきた範囲では、比較的古い時代に使われていた字体であろうと思われます。ただし、現在のかな漢字変換システムにはこの字体は入っていません。 この2基の墓石に出会って、ここまで来た甲斐があったなと感じました。ここは何しろ不思議なところです。不思議な建物が残っています。ネットで検索していてそれに気が付き、東京分室から日帰りで出掛けてきました。この日は、まずこの場所を訪ね、帰りがけにいくつかの村を訪ねてきました。あの庚申の年に建てられた「庚申」碑や甲子の年に建てられた「甲子」碑は、その帰りがけに出会った、道路脇に建てられていたものです。 陽が長くなったら、甲斐から佐久平南部へ行って、関越道で東京分室へ戻ってくるルートを巡ってみたいと思っています。そして、佐久平から関越道に載るのではなく、古い時代の峠道を通ってみたいと思っています。きっと何か残っているはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.03 12:28:03
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