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テーマ:信濃の風景(234)
カテゴリ:キリシタン
【信濃の風景】 これは、会津のキリシタンの研究のために最初に伊那谷を訪ねた時、偶然見付けた「庚申」碑です。この2基の「庚申」碑は同じところに建てられています。ただ、下の写真の「庚申」碑はかなり大きなもので、小生の背の高さよりも高かったように記憶しています。 そして、『高遠町誌』や高遠藩の歴史に関する文献を手に入れて、それを読み進んでいくうちに、旧高遠藩領内のこうした「庚申」碑が庚申の年に、村々が競い合って大きなものを建ててきたことを知りました。 会津にも同じ習慣があった村があり、延宝八年(1680)の「庚申」碑が一番古いのですが、それをここでご紹介したら、庚申を研究している、とある方が様々なことをご指摘下さいました。それで、手元にあった庚申に関する文献を読み直したのですが、庚申のマツリは間違いなく日のマツリで、年のマツリではありませんでした。 その後、「甲子」碑も甲子の年に建てられてきたことを知り、伊那谷を巡っている時に「庚申」碑や「甲子」碑に出会うと車を止めて、写真を撮り続けてきました。そして、こうした「庚申」碑が伊那谷だけでなく、松本平の旧高遠藩領内にも残っていることを確認することが出来ました。また現在は、こうして道路脇に並べられているところが多いのですが、場所によっては神社やお寺の境内地に建てられているところもあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.08 20:31:46
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