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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【旧高遠藩領内の「庚申」碑】 これは旧高遠藩領内にある大きな「庚申」碑です。高さは台座を含めて2m程あります。しかし、裏面には「弘化三申 天三月日」と彫られています。弘化三年は1846年で丙午の年です。何故こうした間違いが起こったのかはまったく判りませんが、この石碑を考えると、「庚申」碑を建てることと庚申の年が結び付いた時に、既に「庚申」碑を建てる習慣が先にあったようにも思えます。 そうすると、長野県の他の地域や群馬県にある庚申の年に「庚申」碑を建てる習慣も、庚申の年に建てるということが後から付随したように見えるのですが、しかし、庚申以外の年に建てられた「庚申」碑を旧高遠藩領内で見付けることは難しいです。 と同時に、この「庚申」碑の裏面には「天」と彫られていますから、「庚申」碑がキリシタンと関わりがあることは間違いなさそうです。とすると、「甲子」碑にも同じことが言えるかもしれません。他の民俗的習慣から考えれば、甲子の日の夜に大黒天を祀って、深夜12時まで起きている習慣があったのですが、大黒天から「甲子祭(きのえねまつり)」が生まれた可能性もあるのではないでしょうか。 今日は、これから最後の荷物を積み込んで、東京分室に出発します。外は小雨が降っています。山王峠を越えて行きますが、ネット上の道路情報では、路面に雪はなさそうです。今回の情況では、所長から言われている仕事がいくつもあって、少し忙しそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.01.26 07:23:23
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