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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の「庚申供養」塔】 これは会津のとある村にある観音堂の境内に建てられている「庚申供養」と彫られた石塔です。側面に「寛政」と彫られているのは判るのですが、その下は読み取ることが出来ません。寛政十二年であれば、1800年ですから庚申の年ですが、そう断定することは出来ません。 この「庚申供養」塔をこのブログでご紹介したら、ある「庚申」を研究されている方から、「本来の庚申塔ではない」とご指摘を受けました。本来の庚申塔は、庚申の習慣を守り通したあとで、それを守り通した人の名前を彫って建てるものですから、「やはり、そうか」と思わざるを得ませんでした。 そうした、庚申の習慣を守り通した記念に建てられた庚申塔が会津にあったのですが、道路拡張で移設されてしまったようです。ただ、ここには「庚供養」と彫られた石塔も建てられています。そして何よりも不思議なのは、この観音堂と村を挟んで反対側にあるお寺は曹洞宗のお寺です。 そして、この村全体がそのお寺の檀家になっていることは、墓地にある墓石に彫られた文字列から間違いないと考えられます。ですから、この観音堂もお寺とは関わりなく建てられたとしか考えられません。しかし、非常に興味深いことなのですが、この観音堂とお寺の本堂は、ほぼ同じ向きに建てられていて、その方位は小生が「キリシタン方位角」と呼んでいる範囲に入ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.01.27 21:08:17
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