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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【伊那高遠の十字地蔵】 これも2007年8月末に、キリシタンの研究のために初めて伊那高遠を訪ねたときに撮った写真です。とあるお寺の本堂の裏にキリシタンの像があるとネット上で知り、その地名が気になったので訪ねてみました。真ん中の石像の胸の部分に大きなラテン十字が彫られています。 「お寺に何故キリシタンのものがあるのか」とお考えの方が多いかと思いますが、会津ではよくあることです。ですから、高遠にこうしたものがあっても不思議ではありませんし、高遠にあるお寺の境内に不思議なモノがあっても、高遠ですから当然のことであろうと思われますし、旧高遠藩領内にあるお寺やお堂の境内にもキリシタンの痕跡が残っています。 そして、非常に興味深いことですが、この中央の地蔵菩薩の脚のところにお賽銭が上がっていました。ここをお参りされている方がいらっしゃるのであろうと思われます。ただ、そうした習慣をお持ちの方が、これがキリシタンのモノであるということをご存じとは限らないであろうと小生は考えています。 会津では、明らかに蒲生氏郷の時代に始まったと考えられる習慣が、現在も残っていて、蒲生氏郷の時代にそうした習慣が仏教寺院にあったとは考えられません。それが気になったので、調査報告書を手に入れて、中に記されているデータを見て、それがキリシタンの習慣であると断定することが出来ました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.04 13:14:49
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