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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【白河小峰城の石垣】 これは2011年4月28日に撮った写真です。東日本大震災で石垣が崩れたと聞いて、慌てて出掛けました。この写真でもお判り頂けるかと思いますが、崩れた石垣石は直方体になっています。しかし、江戸時代の石垣石は四角錐を少し扁平にして、上下の面は少し局面になっています。それを積み上げるのですが、その側面の間に少し大きな石を入れて落ちつかせ、そこへ砂利を入れます。そしてそれを繰り返して「扇の勾配」にしていくのですが、この直方体の石ではそれをしようがありません。 鶴ヶ城にある高石垣が見えるところに、高石垣を積んだときに余った医師であろうと思われるものが残っていますが、あれが石垣石の基本形だそうです。テニスコートの北側にあります。小生は、あの石垣になっていたので、一時期はお城へ行くたびにあの石の写真を撮ってきました。 そして、亀甲積みが基本なのですが、そこまですると石の強度が下がってしまいからなのか、一つの石が周囲の6個の石に触れるように積みます。しかし、この石垣はその大原則が守られていません。こうしたことを考えると、この石垣は近年になって積み替えられたものであることは間違いないと思われます。 地震はいつ襲ってくるか判りません。ですから、危険な個所を徹底的に調べ上げておいた方が、これからのために重要であろうと思われますし、積み替えることが出来る石工集団はもう、歴史から消えてしまいましたから、これからのことは別の視点から考えた方がいいかと思います。幸いにして、小峰城では負傷者は一人もいらっしゃらなかったようです。そして、こうしたことは、小峰城だけでなく、石垣のあるすべての城跡に言えることだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.10 17:46:53
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