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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の「子安観音」像】 会津のとある村にあるお寺の境内に観音堂が建てられています。これは、そこに祀られている観音像を撮った写真です。このお寺は真言宗のお寺ですから、観音堂が建てられていても不思議ではありません。しかし、このお寺も村の一番奥に建てられていて、境内に立つと村の家々が目の前に見えます。お寺は一般民衆との接点をほとんど持っていませんでした。そして、村の中に建てられることもありませんでした。これは平安仏教だけでなく鎌倉仏教でも同じです。あるお寺のご住職に確認したことがあります。 そして、この「子安観音」像が祀られているお堂も、キリシタン方位角を向けて建てられています。ただし、会津でこの向きに建てられているのはお寺やお堂だけではありません。神社の中にもこの向きに建てられているものがあります。南向きに建てられないわけではないところでも、このキリシタン方位角を向いているお寺や神社があります。 会津にお住まいの方々で、ご近所にそうしたお寺や神社があるのをご存じの方は多いかと思いますし、会津若松市街地には同じ方向を向いた稲荷社がいくつかありますし、中には最近になって向きが南向きに変えられたものもあります。 「オリエンテーション」という言葉がありますが、元来はオリエントを向くことを意味していました。つまり、ヨーロッパからエルサレムを見るということで、礼拝堂で会衆がエルサレムを向いていられるように、その礼拝堂を建てたと言うことです。そして、エルサレムにある古い教会はローマを向いて礼拝するように建てられていると、ある司祭さんからお伺いしたことがありました。それを考えると、ローマを向いてお参りする向きに建てられている観音堂が会津にあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.13 11:56:51
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