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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の素朴な「聖徳太子」像】 この写真は2012年10月8日に撮った写真ですが、最初にこの「聖徳太子」像に出会ったのは2006年11月30日のことでした。「太子堂」があると、とあるところに書かれていたので訪ねました。この像が彫られたのは、この像が祀られている一帯のことを考えると、17世紀であろうと考えられます。あるいは、もっと以前かもしれません。大切に保存していたこの像を17世紀にここに祀った可能性もあります。 そして、伊那高遠にも聖徳太子を崇敬する信仰が残っています。勿論、聖徳太子は「仏(ブツ)」ではありません。しかし、会津には聖徳太子像が本尊になっているお寺もあります。もしかすると、宗門人別制度が施行された時に、村人が大切にしてきた聖徳太子像がお寺の本尊になったのかもしれません。 こうしたことを繋ぎ合わせて考えていくと、この一帯に残っていた習慣を理解することが出来ます。そしてそれが、残っている伝承の蓋然性を補償してくれます。キリシタン史は、その多くが記録に残されていませんが、モノが残っていることは否定しようがありません。 来月、この一帯をもう一度訪ねることにしています。どうしても、もう一度お会いしたい方がいらっしゃるので、雪が減ってくれるといいなと思っています。その方からお伺いしたことで、様々な疑問が解決しました。1998年にキリシタンの研究のために会津を巡り始めて、2014年になってやっと答えが見えてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.14 09:03:24
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