|
テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の「子安観音」石仏とその祠】 ここを最初に訪ねたのは、もう10年以上前のことです。村の中の少し高いところにあるのですが、ここへ上がっていく路があったので気になって上がっていったら、この建物があって、中にこの「子安観音」石仏が祀られていました。ただし、この写真を撮ったのは2012年6月27日です。まだ残っているか気になったのと、所長に見せたかったので出かけました。 仏像とは、本来は木製のものです。石を彫ったモノは仏像にはなりません。確かに、会津では石製の「子安観音」像が祀られているところがありますが、仏師は石を彫りません。ですから、伊那高遠を中心に、伊那谷や諏訪湖周辺で有名な守屋貞治を「仏師」として紹介している文献に出会ったことがありません。(「石仏師」と呼んでいる方はいらっしゃいますが) そしてこの祠は、切妻屋根で妻入りになっています。ヨーロッパの大きな教会で、二つの塔の間に、当に連結して礼拝堂が建てられているケースがありますが、礼拝堂の部分は切妻で妻入りです。確かに、神社建築では出雲退社は切妻で妻入りになっていますが、この「子安観音」石仏を祀るために、出雲大社の造りを模倣したとは思えません。 この写真には写っていませんが、舟形光背の右側には「明和五天」と彫られています。会津では「天」年号は珍しくありません。特に、会津藩領内ではよく見かけますし、ここでもご紹介したことがありますが、「天」年号だらけの墓地があります。そして、何よりも、福島県には「天栄村」というッ市町村があります。そのまま、「グロリア・イン・エクセルシス」です。中通りの雪が解けたら、是非、じっくりめぐってみたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.14 14:27:26
コメント(0) | コメントを書く |