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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の不思議な石像】 これはとある村にあるお寺の参道の左右に祀られている素朴な石像ですが、最初に出会ったのはもうかなり以前のことでした。そして、それからしばらくして、加西異形石仏研究会が発刊された『加西の異形石仏』という写真集をある方が送って下さったので、早速それを見ていて非常に驚きました。特に、下の写真にある腕の細い石像に似た腕が彫られている石像が、加西市にも沢山残っていることを知ったからです。 そして、その頃には既に伊那高遠を何回か訪ねていましたから、高遠石工が関わっているということを考えざるを得ませんでした。いくつかの理由がありますが、会津に高遠石工が入ってきている確固たる証拠が残っているからです。それは、高遠石工の名前が彫られている石造物に出会ったからなのですが、伊那高遠で高遠石工に関する本を手に入れていたので、そこの記されていることからも間違いないと考えられます。 また、高遠から山形最上経由で会津に入って来ている家々が会津にあるのですから、彼らがそうした家々の人々から製作依頼を受けたのであろうと考えられます。そして、そうした高遠石工の作品を見て、それ以前から会津に住んでいた人々も、こうした像を彫ることを依頼したと考えられます。勿論、高遠石工は会津にだけ出稼ぎに来ていたわけではありません。 東京の伊奈というところに高遠から移住した石工は、江戸城の石垣を修築したとする説もあるようですが、東京の郊外にも高遠石工の作品であろうと思われる石仏や石像が残っています。また、房総半島でも、日蓮宗不受不施派が隠れていた地域に、不思議な石像があることも確認しました。あそこは、近代になってから、会津であったことと同じような出来事が起こっていたのかもしれないと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.16 07:42:21
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