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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の墓石と「子安観音」石仏】 会津のとある村の墓地にあった墓石の2基と「子安観音」石仏です。子供を抱いているわけではありませんが、胸の部分に乳房が彫られています。そして、「童女」という位号が彫られていますから、生まれてからそれほど時が流れていない頃に亡くなったお嬢さんの墓石石仏であろうと思われます。 この乳房も、上の2基の墓石から理解することが出来ます。この2基の墓石にはそれぞれ「天」年号が彫られていますし、2枚目の写真の墓石に彫られた戒名の位号が「禅尼」になっています。この禅尼や禅門という位号に最初に出会った頃には、こうした位号が転切支丹類族に付けられた位号だとは思いませんでした。しかし、会津を巡り続けているうちに、小生が最初に考えた人々に付けられた位号ではなく、少なくとも会津では転切支丹類族に付けられているように思え始め、最近は間違いなく転切支丹類族に付けられた位号であると考えています。 ただ、残念なことは、こうしたことに関して記されている文献が少ないことです。そして、石像や石仏などに関する写真集は出版されているのですが、墓石に関する写真集は未だに出会ったことがありません。しかし、江戸時代の宗門人別制度を考える時には非常に大切な資料です。勿論型式も大切ですが、そこに彫られている文字列が非常に重要な意味を持っています。先日、ある方から「ある宗旨では、日本全国のその宗旨のお寺や村の墓地にある墓石を調査している」と教えていただきました。チャンスがあったら、是非、その調査をされた方にお会いしたいと思っています。きっとまた、新しいことを教えられるであろうと考えています。 今日も会津は寒いです。最高気温は3.1度なのですが、強い風が吹いていて、時折、雪が舞ってきます。最近、指先がないカラー軍手を所長に買ってもらったので少し楽になりましたが、頭の中が凍り付きそうなほど寒い時があります。皆さまも、寒さに十分お気を付け下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.16 10:44:19
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