|
テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の「子安観音」石仏】 前述までの「子安観音」石仏の右側の側面に戒名が彫られています。「全法離提信女」とありますから、おそらく女性の墓石としてこの「子安観音」石仏は建てられたのであろうと思われます。こうした舟形光背に像が彫られた石仏や、四角柱の石に像が彫られた墓石は、会津では時々出会いますが、墓石は基本的には戒名と逝去年月日が彫られ、側面に本名と年齢が彫られているものもあります。 ただ、こうした「子安観音」石仏が墓石として建てられていることには、何か特別な意味があってのことであろうと思われます。「全法離提」(ここに彫られている「法」は異体字ですが、古い時代にはこの字体も使われていたようです)とありますが、この4文字、一軒か異名のように見えますが、何か意味を持っているように思えて仕方がありません。大きな漢和字典を膝にのせて、しばらく考えたことがありましたが、未だに答えを見付けることが出来ません。 そして、この石仏に転切支丹類族を示すものは何もありません。ですから、「全法離提」という文字列に、特別な意味があるように思えてなりません。それが見付けられれば、この石仏を肝煎が経済的に大きな負担をして、奉納した可能性もあると思えます。 ある方が、「マリアと彫られている」という人がいるとおっしゃっていましたが、「全法離提」にマリアがどのように隠れているのでしょうか。そして、「全法離提」ではなく「全法離提信」女と考えると、意味が「マリア」になるようにも思えます。「提」を「提宇子」と解釈が可能であれば‥‥‥ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.16 16:01:12
コメント(0) | コメントを書く |