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テーマ:日本の未来(224)
カテゴリ:日本の未来
【環境放射線量と雪】 これは奥会津のとある村で撮った写真です。お堂が建てられていて、その境内に墓地がありますが、2010年2月14日にはこれだけ雪が積もっていました。ここから少し離れたところにあるアメダスの記録は、この日は積雪130cm程度でした。今日の正午の同じアメダスの記録では、それよりも少し多いです。今年は、奥会津の雪が多いので、この墓地には、今はもっと雪が積もっているだろうと思います。 一日に数回、浜通りの環境放射線量の高いところの数値を確認しているのですが、先日、浜通りに30cm程度の雪が降ったら、極端に環境放射線量が下がりました。これは、会津でも同じことで、南会津では極端に低いところがあります。ある保育所の線量は、0.01台で推移し続けています。あそこの庭にも沢山の雪が積もっているのだろうと思います。あの保育所よりも少し高いところにある道路監視カメラの静止画をネット上で確認することが出来ます。雪のおかげで、会津盆地でも線量が下がっていたのですが、解け始めたら途端に線量が上がり始めています。朝餌のあと、テレビで大臣も加わった議論が流れていましたが、問題になっていたのは原発に関してだけでした。「絆」という言葉が使われても、避難されている方、避難されていない方々のことは、ほとんど語られることはありませんでした。 原発は、専門家が設計して、専門家が造ったものです。しかし、そこで大きな問題は、ここで何回も記しましたが、短時間で溶接が出来る熟練した溶接工が何人いるかということは、今日も話題に上がっていませんでした。原子炉は「永遠不滅」ではありません。震度5の地震で停止しています。おまけに、非常用電源がすべて仕えなくなっているので、原子炉の中にある核燃料がメルトダウンしました。フクシマでは、その時になって慌てて、東北電力の送電設備から電気を流したのですが、事故の初期に電源を失っていたので、メルトダウンして爆発しました。それも、水素爆発だけではありませんでした。 小生が子供の頃、「雨が降っていたら、必ず帽子を被りなさい」と言われていました。中国が、こともあろうに大気圏内での核実験をしたからです。しかし、福島第一原発の事故後に流れていたテレビのニュースでそうしたことが言われることはありませんでした。そして、100km以上離れたところにも、放射性物質が飛んでいます。南会津の少ないところは、雪が積もる前から東京の下町の高いところよりもずっと低い放射線量でした。南会津町や下郷町の放射線量をご覧頂ければお判り頂けるかと思います。にもかかわらず、東京は全原発廃炉を訴えていた方を、知事に選ぶことはしませんでした。福島第一原発で発電されていた電気はすべて、関東地方に送電されています。東北地方はすべて、東北電力の管内になっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.02 14:40:46
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