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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【中通りの不思議な石像】 この石像は、ここで何回かご紹介したことがありますが、2011年2月4日に中通りのとある市町村にある神社にありました。一見、観音菩薩のように見えますが、両肩から細長い布状のものが垂れ下がっていて、それが赤く塗られています。 小生は、会津キリシタン研究所で御ミサを捧げる時には、これよりは少し幅の広い、赤い布製のものを首から掛けています。但し、この石像では両腕の上に赤い細長い布状のものがありますが、日本の多くのプロテスタント教会では、こうした腕と細長い布状のものの形はあまり見られませんが、こうした所作をする習慣をアメリカの教会で見たことがあります。 そして、仏教の僧衣にこうした細長い布状のもので、赤いものがある可動かは判りませんが、キリシタンにとっては、赤は非常に大きな意味を持った色でした。殉教者の血の色です。ただ、小生が知っている限りでは、この一帯に殉教者がいたという伝承はまったく残っていないようです。けれども、キリシタンは殉教者になることの中に深い信仰を見出していました。 実に不思議なことなのですが、江戸時代の末期まで隠れていたキリシタンがいたことははっきりしているのですが、会津では江戸時代中期以降に殉教したキリシタンはいません。勿論、この一帯でも殉教者がいたという記録を見付けることが出来ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.04 22:37:27
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