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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津磐梯山】 これは去年の秋に撮った写真です。当然のことですが、磐梯山の紅葉は高いところから始まって、徐々に下りてきます。そして、麓に下りる前に雪が降るとその年の冬は雪が少ないと言われていますが、これも比較的よく当たります。こうした言い伝えは、長い年月に渡って熟成されるものですから、当たることが多くて当然であろうと思われます。 この磐梯山には、一般にはあまり知られていない伝承が残っていて、その伝承の出発点は間違いなくキリシタンの場所であろうと思われるところです。こうしたことを考える時に重要なことの一つに、宗門人別制度が施行される前には、お寺は死に関わるイニシエーションを行っていないということがあります。勿論、死者に法名・戒名を付けることもしていませんし、葬儀で読経することもありませんでした。 小生は、一般民衆に一番近いところにいたのは、親鸞系の宗旨であろうと考えているのですが、親鸞系の宗旨のお寺でも宗門人別制度が施行される前には、葬儀や法事は行っていなかったと、とある親鸞系の宗旨のお寺のご住職からお伺いしました。にもかかわらず、死に関わるイニシエーションが行われていたとすれば、それはキリシタン以外には考えられませんし、ヨーロッパで同じような習慣が行われているところがあります。 繰り返しますが、『新編会津風土記』に記されている寺社に関する記録は、寛文四年(1664)に行われた寺社改めに時に、寺社から提出された文書をそのまま記していると、『新編会津風土記』自身の凡例に記されています。しかも、寺社の開基に関しては「詳ナラズ」と記されているところがかなりあります。しかし、幕府から出された「新寺建立禁止令」以前に開基されたことが、宗門人別制度上の檀那寺になる条件でしたから、「詳ナラズ」が非常に気になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.07 11:42:57
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