|
テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【山形の不思議な観音菩薩石仏】 去年の秋に、あるところから依頼があって出掛けました。山形県でしたが、早朝に会津若松を出発して、午前中の早めの時刻にその村へ着くことが出来ました。そして、その方々に案内されて沢のかなり奥にある洞穴に祀られていたこの石仏を見てきました。 この洞穴はそれほど深いものではありませんが、村の方々からお伺いした範囲では、この観音菩薩石仏を祀るために彫ったものであろうとのことでしたし、この洞穴の下で、村のご婦人たちが集まりをしていたこともお伺いしました。山形にキリシタンがいたことは間違いありません。蒲生氏郷が会津の領主だった時、山形も蒲生領でした。この時の山形最上領主は蒲生四郎兵衛郷安という人物でした。この人物の石高は七万石で、蒲生氏郷の家臣の中では一番石高の多い人物でした。そして、この人物も熱心なキリシタンだったとされています。ですから、山形一帯にもキリシタンの伝承が残っていて、ネット上でも紹介されています。 それだけではありません。この一帯にある墓地をいくつか訪ねたのですが、気になる墓石がかなり残っていましたし、宝篋印塔も残っていました。ですから、大峠から山形までの間に、キリシタンの痕跡が残っていても不思議ではありません。また、2009年にある方々と米沢を訪ねたのですが、地図を見ていて気になっていたのですが、あの上杉神社の向きが気になります。また、上杉家の女性たちの墓が林泉寺というお寺にあるのですが、石祠の中に石製の小さな五輪塔が祀られているのも気になります。 もう観光客もそれほどいないだろうと思いますので、今度は所長を連れて訪ねてみたいと思っています。あの上杉神社と林泉寺には、気になるものが数多くありましたが、その一部はここでもご紹介しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.08 16:00:04
コメント(0) | コメントを書く |