会津キリシタン研究所

【３月１１日】

　前述した公園で２０１２年１１月２５日に撮った写真です。幼児から大人まで、大勢の人々が芝生の上で遊んでいました。２０１２年の１１月ですから、原発事故から１年８ヶ月後です。あまり公然と線量計を使うのも良くないと思い、薄いウインドブレーカーのポケットに入れて歩いていました。そして、所々でポケットから出して、数値を確認していましたが、この公園も除染していませんから、それなりに高い数値が表示されていました。特に水飲み場が高かったです。

　この公園がある特別区のサイトには、２０１１年４月１８日には、Ｑ＆Ａ形式で次のように書かれていました。
「健康に関して 更新日：2011年4月18日
Ｑ　放射性物質が漏えいしていると聞きましたが、健康に問題はないですか？
Ａ　お答えします
　都内で健康に問題を生じるほどの放射線量はありません。放射線は、発生源から遠くなればなるほど減少します。〇〇区は現地から200km以上離れています。いつもどおりに生活できます。」
　これを読んで慌てて電話したら、すぐにこのページがネット上から消えましたが、今月はじめに、もう一度その特別区のサイトにアクセスしたら「〇〇区の放射線量測定における『対応基準値』の考え方」と題して、次のように記されていました。

★　1000マイクロシｰベルト／365日／（8時間 ＋ 0．4<低減係数> × 16時間） = 0．19マイクロシｰベルト／時
　この0．19には、自然放射線量が含まれていません。そこで、東京都の示した自然放射線量の国内平均値である0．05マイクロシｰベルト／時を加算します。
★　0．19マイクロシｰベルト／時 ＋ 0．05マイクロシーヘﾞルト／時 = 0．24マイクロシｰベルト／時」

　で、対応基準を０.２４マイクロシｰベルト／時にするそうです。この最後の足し算の根拠が記されていませんし、文科省のサイトにある低減係数が、極めて稚拙な数値であることは、すでにとある新聞が明らかにしています。（このことは、少し前にここに少し詳しく記しました）「あれから三年経ったから」とはお考えにならないで下さい。セシウムの半減期が３０年ということは、３年ではほとんど下がっていないということです。今度は、サイトから消えても大丈夫なように、そのページをダウンロードして、何重にもバックアップしています。