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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【中通りの三十三観音石仏】 福島市にある信夫山の三十三観音のうちの2体です。以前は33体が並べられていたそうですが、2008年7月25日に小生が訪れた時には半分も見付けることが出来ませんでした。この上の写真の観音菩薩石仏などは、明らかに人為的に破壊されています。それだけではありません。この観音菩薩石仏は、ほとんど風化していませんから、近年になって彫られたものかもしれません。 しかし、この上の写真の観音菩薩石仏が捧持しているものが気になります。下に下ろした右手が持っているのは、数珠だと断定出来ません。また、胸のところにある手は蓮の葉と華ともう一つ何かを束ねて持っていますが、萼の上に球形のものが彫られています。どう見ても蓮の蕾とは思えません。そしてその右側に手があるのですが、その手で持っているものは何なのでしょうか。仏像に関する辞典などを見ても、これと同じようなものを見付けることは出来ませんでした。 そして、下の写真の石仏も、明らかに人為的に破壊されています。所謂「廃仏毀釈」の時に破壊されたのであろうと思われますが、福島まで「廃仏毀釈」が北上していたということになります。こうした石像や石仏を破壊する理由は、一体どのような理由だったのでしょうか。埼玉県でも、群馬県でも、栃木県でも出会ってきました。 こうしたことを考えると、残されている史料に書かれていない部分に、真実があるように思えてなりません。そしてその真実の歴史を明らかにするには、特にキリシタンの研究では、仏僧の方が書かれたキリシタンの研究書を紐解かなければ難しいと、つくづく感じさせられています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.14 16:13:43
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