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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【奥会津の冬景色】 前述までの町村の一番奥の村に住んでいる方にお会いしたくて、2011年2月12日に出掛けたときに撮った写真です。お会いしてお伺いしたかったことは、火縄銃を下に向けて発砲出来るかということでした。火縄銃は銃口から黒色火薬を入れて、それを先頭の棒状のもので突き固め、そこへ球形の弾丸を転がし入れます。この弾丸を詰めるために棒状のものを使っていると思っている方がいらっしゃいましたが、口径よりも大きな弾を詰めたら、銃自体が破裂してしまいます。弾丸は黒色火薬の爆発による熱で膨張しますから、初めから小さめの弾丸を使います。 ある方にお尋ねしたら、実際に山の中で猟をしている方に聞いた方がいいとメールを下さったので、所長と出掛けました。途中までは雪は降っていなかったのですが、峠を越えたら吹雪でした。それでも、道路は除雪されているので、走り続けたのですが、前回までの写真にある墓地の墓石は、ほとんどが雪に隠れていました。上の写真で雪が盛り上がっている部分は、大きな墓石があるところです。 気温は測っていませんが、間違いなく氷点下であっただろうと思います。そして、目的の方にお会いすることが出来、お話をお伺いしてきました。下に向けて発砲するには、弾丸を入れてから紙を丸めて詰めるそうです。「専用のものを売っているが、高いから自分で紙を丸めて作った」とおっしゃっていました。ということは、あの方は先込め式の火縄銃を使ったことがあったということになりますが、かなりご高齢の方でした。 残念なことですが、小生がお会いしてからそれほど経っていない頃にお亡くなりになられたそうです。戦争直後の会津の山の中をご存じの方が、また一人いなくなってしまいました。あの方は、この村のことだけではなく、『新編会津風土記』に記されていない村々のことをご存じでした。勿論、あの方がその村を訪ねた時には、既に廃村になって久しかったのですが、石像や石仏が残っていたとお伺いしたことがあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.19 15:19:12
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