会津キリシタン研究所

【信濃のキリシタン】

　上の写真は、長野市南西部にある保科郷の高いところから、長野市中心部方向を撮った写真です。右奥に戸隠連峰が、左奥に北アルプスが写っています。真ん中の写真は、保科郷から北の方にある木島平で撮った写真です。遠くに連なっているしろい岳々は北アルプスです。そして、下の写真は松本平南西部から松本市街地方向を撮った写真です。

　これらの写真に写っている一帯にも、キリシタンの痕跡が残っています。特に、下の写真を撮ったところは、保科正之公が高遠藩主だった時代に高遠藩領だったところです。そして、会津のキリシタンを研究し始めてすぐの頃に、保科正光の妻が真田昌幸の娘だと知って、非常に興味深く思われました。千曲川流域にもはっきりとした転切支丹類族墓石が残っているからです。

　また、佐久平にも不思議なモノが数多く残っています。佐久平南部から甲斐にかけての一帯は、まだ訪ねていないので、昼間の時間が長くなれば、東京から日帰りも可能なので、少し丹念に巡ってみたいと思います。一時期は原宿のようになっていたと言われている清里周辺にも、確実にキリシタンの痕跡が残っているだろうと思います。そして、甲斐から小仏峠ではなく、大菩薩峠を超えて奥多摩に通じている道沿いにも必ず残っていると確信しています。

　そして、極めつきは、武蔵の国です。既に東京近郊にはっきりとした転切支丹類族墓石が残っているところがあることを確認しています。だとすれば、埼玉県一帯にも残っている可能性が十分にあると思っています。そうした墓石が残っている墓地に、戒名が切削されている墓石があるかどうかを調べると、会津の表面破壊墓石の意味が見えてくるだろうと考えられます。