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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【鶴ヶ城の御三階】 上の2枚は御三階の石積みの東面です。この東面も「すだれ」が合っています。そして、横にずれるのを防ぐ工夫が施されている部分があります。しかし、南西角の部分を撮った下の2枚の写真に写っている石には、「すだれ」がない石があります。 もしかすると、小田山から発射された西軍の砲弾がこの部分に当たっていたのかもしれません。それで、再移築された時に修復された可能性があると考えています。これらの石は錐形になっていて、錐の高さの部分を「ひかえ」と言うのですが、この部分の上段の「ひかえ」は、他の部分の「ひかえ」と比べるとかなり短いです。 2009年7月にこの石積みの解体調査が行われた時、朝駆けして、解体された石積みの石の写真を撮ってきました。少なくとも、この部分の上部にある石の「ひかえ」は他の部分と比べるとかなり短いです。解体調査される前には、この上にあがると最上部の石の控えを見ることが出来ました。 その後、この御三階の石積みは復元されていません。積まれていた石や、その間に入れられていた小石などもすべて撤去されてしまいました。理由は判りません。「石垣の長さと、阿弥陀寺の御三階の下部の長さが合わない」とおっしゃっていましたが、あの阿弥陀寺の御三階は、戊辰戦争後に払い下げられた時には、現在あるところよりももっと七日町通りに近いところにあったと考えられます。明治時代に、その位置にあった御三階から撮ったと思われる写真が残っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.22 08:44:55
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