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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【鶴ヶ城の「御三階」】 2007年4月18日に撮った写真です。会津若松市の教育委員会が測量した測量図では、天守台とこの「御三階」の東西の線は平行になっています。お城の観光案内所にその測量図が貼られていたので、それで確認してきました。方位102度と方位282度を結ぶ線です。つまり、鶴ヶ城の天守台とこの御三階は南北の線から12度ほど傾いているということになります。 一般的に使われているメルカトール図法の地図では、赤道以外の方位はまったく当てになりません。緯度が高くなればなるほど、方位がずれますが、キリシタンの時代には既に、地球が球形であることが判っていましたし、地球が太陽の周りを回っていることも判っていました。ですから、このお城の方位は、おそらくエルサレムを向けるという意図があったと考えられます。 こうした考え方は、キリシタンの時代のヨーロッパでは当然のことでした。ただ、正確な時計がなかった時代だったので、測量する地点の緯度を知ることは出来ましたが、経度を知ることが出来ませんでした。ですから、ある地点から別のある地点の方位を決めるのに、ポルトラーノ法という方法を用いていました。<ポルトラーノ法>で検索すると、少し詳しく記されているサイトがありますから、ぜひ検索してみて下さい。 現在は電波時計があり、かなり正確に時刻を知ることが出来ますし、GPSでその地点のほぼ正確な緯度と経度を知ることが出来ますが、当時としてはポルトラーノ法が精一杯の方位決定だったとされています。そして、会津にはこの向きからもっと北に寄った方位とそれと180度反対の方位の間を向いているお寺やお堂、あるいは神社が数多くあります。このもっと北に寄った方位ですと、ローマに向かうことになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.22 14:49:39
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