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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の不思議な「子安観音」堂】 去年の10月17日、ある一帯を訪ねようと出掛けた時に、今まで立ち寄ったことのない村を訪ねました。そして、村の中に神社があったので、そこへ上がっていったのですが、神社の境内にこのお堂が建てられていました。 不思議に思って、中を覗いたら何かの像が祀られているようなので写真を撮ったら、下の写真に写っている「子安観音」像が祀られていました。この村は、『文禄三年蒲生家高目録』に名前の出ている村ですから、こうした「子安観音」像があっても不思議ではないのですが、帰ってきてから、この村が蒲生氏郷の直轄地になっていることを知り、もっと早く訪ねておけばよかったと少し後悔しました。 この神社は白幡八幡神社なのですが、『新編会津風土記』には別の神社名が載っています。しかも、その神社は一般的には非常に珍しい神社なのですが、伊那高遠の方でその神社をご存じない方はいらっしゃらないであろうと思われる神社です。そして会津にはその神社名と同じ名前の神社が所々にあります。 こうしたことを知ると、蒲生のキリシタンと高遠のキリシタンが共生していることに気が付かされます。保科家の家臣団にキリシタンがいたことは、『会津藩家世実紀』に残っている記録から明らかです。そして、家の中で完結しているキリシタンは、武士であってもお咎めなしだったようですし、実に不思議なことですが、幕府の許可を得て「類族御免」になっているケースさえあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.04.05 06:19:30
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