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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【秩父の「子安観音」像】 これは秩父三十四観音の一つ、金昌寺というお寺の本尊堂=観音堂も縁側に祀られている、実に写実的な、乳児に授乳させている「子安観音」石像です。これも仏像であると多くの方がお考えになっているようですが、ちぶさがあること、授乳させようとしていることからすると、観音菩薩を彫った像であるとは思えません。それでも、膝などが黒くなっているところを見ると、体に痛みにある方が、その部位と同じところを触って行かれるのであろうと思われます。 この「子安観音」石像の台座には「寛政四壬子年 五月吉辰 見住六世代」と彫られています。1792年です。幕府から5回目の寺院本末帳の提出命令が出た2年後です。幕府は、お寺が宗門人別制度を守っているかどうか、本山との関係を維持しているかどうかが気になっていたようですが、そこで行われていることに関しては、あまり関心がなかったようです。 このお寺の「本尊堂=観音堂」と書きましたが、説明板にそれが記されていました。現在は、庫裡は残っていません。しかし、裏山には多数の石像や石仏が奉納されています。秩父は車で行くのは少し不便ですが、関心のある方は是非、訪ねてみて下さい。裏山にある石造物の中には、日本橋の大店のご主人が奉納したものもあります。 江戸市中にもキリシタンがいたことは、皇居からそれほど離れていないところに転切支丹類族墓石が残っていることからも判ります。小生も、季候が良くなったら、もう一度金昌寺を訪ねてみたいと思っています。そして、会津の周辺の村々を少し巡ってみたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.04.06 09:10:41
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