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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の一位の木】 前述までの石碑や石塔などが集められているところに、一位の木が植えられています。この一位の木に関して、『広辞苑』(第四版デジタル版)には次のように記されています。 「(笏シヤクの材料としたので一位の位に因み「一位」とあてた) イチイ科の常緑高木。わが国北部の深山に自生。幹は直立して約一五メートルに達する。樹皮は赤褐色、葉は針葉で尖り、羽状につく。雌雄異株。三~四月頃葉腋に開花。実は九月頃熟し、橙赤色で甘く食べられる。材質密・暗紅色、細工しやすいので器具・装飾品・鉛筆に使用。古来、飛騨国位山(クライヤマ)産のものは笏の材料として有名。庭樹・生垣などにも利用。スダオノキ。アララギ。オンコ(アイヌ語)。紫松。」(岩波書店) 会津では、時々、不思議なところに一位の木が植えられています。これまでにも、そうした一位の木をご紹介したことがありますが、かつては「太子守宗」だったところが仏教のある宗旨に転宗したお寺の墓地にも一位の木が植えられています。また、綺麗な水が湧き出ているところに観音菩薩石仏が祀られていて、そこにも一位の木が植えられています。あの清水のところには不動堂が建てられていて、中には不動明王が祀られています。 この二ヶ所は、どちらも同じ時に「太子守宗」から仏教のある宗旨に転宗した一帯に属しています。そして、もう一度『寛文風土記』を精査してみたいと思っていますが、あの一帯はもしかすると保科正之公が会津藩主になられてから成立した村々なのかもしれません。とある木地師の村には、保科正之公との関連伝承が残っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.08 14:52:21
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