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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津のとある「子安観世音」堂に祀られている「子安観世音」像】 前述した「子安観世音」と書かれた扁額が掛かっているお堂に祀られている像ですが、正面には地蔵菩薩像がその右側には千手観音菩薩像が祀られていて、その右側にある柱の蔭に「子安観世音」像が祀られています。この写真も、ズームレンズを使って、ストロボをワイヤレスで発光させて、お堂の扉の隙間から撮った写真です。 いつの頃か、子安観世音像が動かされて、真ん中に地蔵菩薩像が祀られたのであろうと思われますが、このお堂は浄土宗のお寺ですから、お寺とは関わりなくそれが行われたのであろうと思われます。建物を見た限りでは、このお寺もかなり以前から無住になっているようです。ただ、『新編会津風土記』にはこのお堂は「地蔵堂」と記されています。ですから、「子安観世音」像は、もしかすると近年になってから、ここに持ち込まれたものかもしれません。ただ、浄土宗のお寺ですから、「地蔵堂」があることも不思議なことです。 この村は、鶴ヶ城から約6キロメートル程度しか離れていません。昔でいえば「一里半」です。こうしたところにも「子安観音」像が残っています。そしてこの「子安観音」像も岩のような台座の上に祀られていて、かつては扉が付いていた厨子の中に祀られています。 会津には今でも村の女性でないと見ることが出来ない観音菩薩像が祀られているお堂があります。知り合いの方にお願いしたのですが、見ることは断られました。また、ここでもご紹介したことがありますが、舟形光背にハート形の大きな穴が空けられている「子安観音」像が祀られているお堂があるのですが、以前は正面の厨子に祀られていたのですが、近年になって厨子から出され、現在は他の観音菩薩像が祀られているお堂があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.11 10:52:44
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