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カテゴリ:キリシタン
【高遠城趾の手水鉢】 これは高遠城趾の本丸にある手水鉢ですが、この手水鉢にも水抜き穴が空けられています。この近くに神社があるのですが、神社の手水鉢は基本的に水抜き穴はありません。このことに関しては、今までに何回もここで記してきました。ここに注ぎ込まれる水とそれに混ざっているものとの比重の差で、自然と水が浄化されるので、一般的に見られる神社の手水鉢には水抜き穴はありません。 手水鉢を正装する時には、中に溜まっている水をすべて汲み出して、底に溜まった小石などを取り除きます。また、比重が1未満のものは水が溢れ出る時に外に流れ出します。ですから、手水鉢には水抜き穴は不要なのです。しかし、会津でも、こうした水抜き穴がある手水鉢を時々見かけます。 ですから、この手水鉢は最初に伊那高遠を訪ねた時から気になり続けています。関心のある方は、ご近所にある神社を訪ねて、手水鉢に水抜き穴があるかどうかを確かめて見て下さい。ただし、東京近郊の神社に水抜き穴のある手水鉢があるところがありますから、それは本来の手水鉢ではないということになります。 会津には、水抜き穴のある手水鉢が観音堂の前にあるケースがあります。最初にそこを訪ねた時には、手水鉢の中に石がいっぱい入っていましたが、その後に再訪したら、中がきれいに掃除されていました。「まさか、使ったんじゃあんめぇな」と呟いてしまいました。ただ、会津の村ですから、使った可能性がゼロだとは言えません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.15 11:11:15
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