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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【会津の不思議な石仏】 2007年1月10日の夜、それ以前にこの石仏を撮っていた写真を見ていて、気になることがあったので、翌11日にこの石仏があるお寺をまた訪ねました。この石仏は、厳密に考えるとお寺の境内に祀られているわけではありません。山門の外側になる斜面に建てられた祠に祀られています。 小正月前の頃ですから、大分雪が積もっていましたが、鉾名の中に祀られている石仏のところには、雪はありませんでした。この石仏でも、抱かれている乳児が授乳されています。そして、この石仏のところにお賽銭が上がっていたのですが、10円玉には「平成十七年」とありました。2007年は平成十九年ですから、どんなに古くても、この写真を撮った時から2年前以降にこのお賽銭が上げられたことになります。コインの刻印を間違えることはあり得ないことだそうで、旧大蔵省の官僚の方からお伺いしたことがあります。 実に不思議なことですが、こうしたことが行われているのが会津です。この石仏が何を彫ったものかは判りません。観音菩薩でも地蔵菩薩でもないことは、乳房があることからはっきりしています。そして、このお寺は曹洞宗のお寺です。ただ、御本尊が阿弥陀如来なので、以前は別の宗旨のお寺だったかもしれないと説明板に書かれていましたが、曹洞宗のお寺の御本尊が阿弥陀如来像であるというケースも、会津では珍しいことではありません。 しかし、これが会津のキリシタンなのだということを結論付けるまでには、もう少し時間がかかりました。そして、最後に結論を出したのは、保科民部正興の墓を訪ねた時でした。保科民部正興は保科正之公から見ると、従兄弟の子に当たる人物ですが、『会津藩家世実紀』にある謫居の記録が気になって仕方がありませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.18 07:19:30
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