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テーマ:キリシタン(4919)
カテゴリ:キリシタン
【伊那高遠にある守屋貞治作の不動明王像】 伊那市高遠町小原(おばら)の高遠町中心部よりに三叉路があります。その三叉路まで行くと、トンネルが見えますから、そのトンネル方向に入って下さい。そして、トンネルを出ると左右に村が見えてきますが、村が途切れた先に三峰川に架かる橋があります。この不動明王像はその橋の手前、右側の橋のたもとにあります。ただ、その近くに車を止めると、往来の邪魔になるので、橋を渡りきったところの左側に車を止められる空き地があります。そこに車を止めて、そこから左側の歩道を歩いて戻ると、この不動明王像が目に飛び込んできます。 この案内板に書かれていることに、「「この像は勝間の村人の求めに応じて文化~文政年代(一八〇四~一八三〇)に彫像されたもので、」という一節があります。しかし、この勝間には龍勝寺という曹洞宗の大きなお寺があります。ですから、これなどは、お寺とは関わりなく祀られた石仏である典型的な例であると言うことが出来ます。そして、会津にもこうしたケースが数多くあることは、ここでもご紹介してきました。 宗門人別制度下で、檀那寺が檀家と関わりを持てたのは、死に関わるイニシエーションだけでした。曹洞宗のお寺で「座禅会」などを開くようになったのは、戦後のことだと聞いています。つまり、一般民衆がお寺と関わりを持ったのは、死に関わるイニシエーションだけで、それぞれの村に残っていた宗教的習慣は、村の中で自由に行われていたということになります。 この不動明王像のところまで行くことが出来ますが、非常に危険なのでお止め下さい。手前は崖になっていて、30メートル位下に三峰川が流れています。下の写真は、真ん中の写真を撮ったところからズームアップして撮った写真です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.21 13:26:18
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